通常、自分のデバイスを勝手に触られたくはないものだ。生体認証やパスコードなど、それを防ぐ手段はある。しかし「Android」ユーザーには、子どもや友人、あるいはデバイスを盗んだ人物がスマートフォンを手に取り、ロック画面を突破してしまった後に有効なプライバシー保護の選択肢があまりない。
その状況は、「Android 17」に標準のアプリロック機能が導入されることで変わる可能性がある。9to5Googleが発見したこの機能は、先週公開された「Android 17 QPR2 Beta 3」で追加された。
現在テスト中のこの機能は、アプリロックとして期待される通りに動作する。ソーシャルメディアやメッセージ、写真の保存に使うアプリなどをロック対象に指定すると、以後、そのアプリを開くにはパスコードか、顔認証や指紋認証などの生体認証が必要になる。ロックしたアプリの通知も無効になり、ホーム画面にそのアプリのウィジェットやショートカットは表示されない。
これにより、権限のない人物によるのぞき見や購入、設定変更、個人データへのアクセスを防げる。
Androidのアプリロックは、設定画面の「セキュリティとプライバシー」で管理する。複数のアプリについて、機能をまとめて有効または無効にできる。ホーム画面やアプリ一覧で特定のアプリアイコンを長押しし、1つずつ有効にすることも可能だ。
Googleによると、「ユーザーが許可したAIエージェントとサービス」は、ロック後もアプリのデータにアクセスできるという。アプリへのアクセスを完全に遮断したい場合は、付与した権限を手動で取り消す必要がある。
現時点でアプリロックを利用できるのは、QPR2 Beta 3を搭載した「Pixel」デバイスのみだ。Googleは12月にQPR2正式版を公開する予定で、この機能が正式版に採用されれば、サムスン製端末など、より多くのデバイスにも広がる可能性がある。Googleは、テストした機能を完全に削除したり、将来のリリースまで温存したりすることがある。今回そうなる可能性は低そうだが、ゼロではない。
スマートフォンのセキュリティ強化
Androidの新たなアプリロック機能は、2024年に「iOS 18」で同様の機能を導入したiOSに追いつくものとなる。それ以前にもiOSでアプリをロックすることは可能だったが、アプリを開くと画面がロックされるオートメーションを作成するなど、ひと手間かかる回避策が必要だった。
iOS 18では、ホーム画面でアプリアイコンを長押しし、「Face IDを必要にする」を選択するとアプリをロックできる。
Androidユーザーは何年も前から、サードパーティー製アプリや、OnePlusなどの端末メーカー(OEM)が独自に実装した機能を通じて、プライバシー保護を目的としたアプリロックを利用できた。こうした機能は、スマートフォンを貸した友人によるちょっとしたのぞき見を防ぐには十分だが、本格的なセキュリティ機能は備えていない。
Android 17のアプリロックは、そうしたセキュリティ上の懸念をいくらか解消し、Androidデバイス全体で機能を標準化するのに役立つはずだ。望まない詮索を防ぎたいユーザーにとって、うれしい改善点となるだろう。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
Amazonで開催中のセールを見る
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。
