
北朝鮮の女性幹部や労働者たち。労働新聞が2024年7月30日、男女平等権法令発布記念日に合わせて紹介した(c)news1
【08月15日 KOREA WAVE】ロシアと北朝鮮が幅広い協力を強化するなか、北朝鮮の女性労働者がロシアで働くため、集団で入国し始めたと現地メディアが伝えた。
ロシアメディア「ツァーリグラード」や「オストロージノ・ノーボスチ」などによると、ロシアで営業する人材派遣会社が北朝鮮の女性労働者を現地企業に供給する事業を進めている。
オンラインで公開された映像には、同じ服装で同型の旅行かばんを持った北朝鮮の女性たちが列を作って移動する様子が映っている。
ツァーリグラードは、女性たちは軍人ではなく、ロシアで働くために入国した北朝鮮労働者だと紹介した。
ロシアの評論家ロマン・アントノフスキー氏は自身のテレグラムで、この人材派遣会社が北朝鮮の女性労働者を40人単位でロシアの工場などに派遣する準備を進めていると伝えた。
同氏によると、女性労働者は工場の生産ラインや縫製工場、飲食店の厨房、農業現場などに配置される可能性があり、特に調理分野で高い評価を受けているという。
労働者は40人単位で配置され、グループを分けて雇用することはできない。雇用主は別途宿舎を用意し、職務教育を実施する必要があり、人材会社との請負契約を通じてのみ雇用できる。賃金は時給480ルーブル(約924円)からと伝えられている。
アントノフスキー氏は、北朝鮮労働者は規律正しく勤勉だとして、ロシアで多く働く中央アジア出身の移民労働者に代わる存在になり得ると主張した。
ロシア科学アカデミー傘下の中国・現代アジア研究所のゲオルギー・トロラヤ主任研究員は現地オンラインメディアとのインタビューで、北朝鮮女性にとってロシアでの就労は経済的に非常に魅力的な機会だと評価した。
同氏は「時給480ルーブルなら月約15万ルーブル(約29万円)に相当する。ロシアでも同程度の技能を持つ労働者にとって非常に高い賃金だが、北朝鮮女性には1500~2000ドルに近い、事実上莫大な金額だ」と述べた。
また、かつて韓国と北朝鮮が共同運営した開城工業団地で北朝鮮労働者の賃金が月60ドル程度だったとして、「2000ドルは北朝鮮の基準では想像しにくい金額だ」と説明した。
ただし、北朝鮮労働者は賃金の一部を各種分担金や「愛国的義務」などの名目で北朝鮮当局に納めるという。
トロラヤ氏によると、北朝鮮では海外派遣が従来から人気の高い機会とされ、派遣対象になるには厳格な審査を受け、政治的な信頼性や健康状態などを認められる必要があった。
最近は状況が多少変わったものの、地方住民にとって海外勤務は依然として資金をため、社会的地位を高められる魅力的な機会だとした。
一方、北朝鮮の海外労働者派遣は国連制裁の対象で、ロシアも関連決議に賛成している。このため北朝鮮労働者は通常、就労ビザではなく研修生や実習生などの身分でロシアに入国しているとトロラヤ氏は説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News
