米国、南シナ海での中国の動きを非難 「不安定化」招いている

南シナ海の係争地スカボロー礁で、フィリピン沿岸警備隊によって中国の調査船と特定された船舶(2026年6月15日撮影)。(c)Jam STA ROSA/AFP

【AFP=時事】米国は8日、南シナ海の領有権が争われているスカボロー礁付近における中国の活動について、「不安定化を招いている」と非難し、中国が領有権の主張を強めるために「疑わしい」環境上の口実を利用していると述べた。

スカボロー礁は、フィリピンのルソン島から西に240キロ、中国本土からは数百キロ離れた良好な漁場のサンゴ礁。紛争の火種となっているこの地域については、中比両政府が領有権を主張している。

米国務省のトミー・ピゴット報道官は声明で、「米国は、スカボロー礁において不安定化を招く『国家級自然保護区』の適用を強行し、フィリピンの漁師から伝統的な漁場へのアクセスを奪おうとする中国の継続的な試みを拒絶する」と述べた。

ピゴット氏はさらに、「これは、中国が疑わしい環境および法的な口実を利用し、強制力を背景にして南シナ海における広大な領有権および海洋権益を主張する、新たな一方的な試みである」と批判した。

中国は先頃、昨年一方的にスカボロー礁の周囲に設定した自然保護区の管理に関する新規則を提示していた。

中国政府は、自国の主張には法的根拠がないとする国際的な裁定が下されているにもかかわらず、火種となっているスカボロー礁を含む南シナ海の大部分の領有権を主張している。

中国とフィリピンは、領有権が争われている地域を巡って頻繁に衝突している。
【翻訳編集】AFPBB News

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