Activision Publishingは7月10日、『Call of Duty: Black Ops』および『Call of Duty: Black Ops II』のPS5/PS4移植版を発売した。さっそくマルチプレイが賑わいを見せるなか、ユーザーのアカウントレベルに影響を及ぼすというチート使用者の存在が報告され、波紋を広げている。
『Call of Duty: Black Ops』はPC/Xbox 360/PS3/Wii向けに2010年に発売。プレイヤーは、拘束され尋問されるCIA工作員アレックス・メイソンの回想を通して、1960年代の冷戦の裏側で暗躍したCIA工作員の任務を追体験していく。現在でもTreyarchとともに「Black Ops」シリーズタイトルの開発を手がけるRaven Softwareが初めて参加したタイトルでもある。
そして『Call of Duty: Black Ops II』はPC/Xbox 360/PS3/Wii Uなど向けに2012年に発売。前作の直接の続編にあたる。本作では、1980年代のアレックスの物語を回想するパートに加えて、『Call of Duty』シリーズとして初めて2025年の未来の世界が描かれた。未来編では、息子デイビッドに任務が託される。異なる結末を迎える分岐型のストーリー展開なども特徴だ。
『Call of Duty: Black Ops II』
今回はそんな「Black Ops」シリーズの第1作と第2作がPS5/PS4向けに移植された。マルチプレイモードやゾンビモードもそのまま収録。PlayStationユーザーにとってはこれまでPS3でしか遊べなかったタイトルであり、今回可能になった現行機でのマルチプレイがさっそく賑わいを見せているようだ。
ところがそんな移植版において、深刻なチート被害が報告されている。ユーザーのSamin氏が投じたクリップでは、「Who Isn’t Sharp? Shi idk_」というIDのユーザーがルームに参加し、しばらくするとルーム内のすべてのユーザーのレベルが最大である55に変動。さらに画面下には「Enjoy your stats :)(改変されたステータスを楽しんでね)」というメッセージが表示されている。クラス選択画面に移行すると、本来左側に表示されるはずのカスタムクラス名が、「Hi There! Enjoy! Much Love From You know who..(やあ!楽しんでね!誰からかはわかるよね..)」といったメッセージに変貌している。
このほか、生放送中に同様の被害に遭ったストリーマーも存在。人気ストリーマーのTimTheTatman氏が配信中に参加していたルームにやはり「Who Isn’t Sharp? Shi idk_」というIDのユーザーが参加し、瞬く間に同氏を含めたルーム内のユーザーがすべて55レベルに変動した。なお本作ではレベル55の状態でXPを上限まで獲得すると、報酬と交換できるトークンを得つつレベル1から再スタートできる「プレステージ」システムが存在する。本作のプレステージは本来10までで、その次にはプレステージマスターとなる仕様だが、不正者による影響で、同氏のアカウントは存在しないプレステージ16に到達していることが確認できる。
なお両方の報告における「Who Isn’t Sharp? Shi idk_」というIDは、通常の文字色とは異なる緑色と赤色で表示されている。先述した一連のメッセージとあわせて、通常の仕様とは異なる挙動を引き起こす不正行為なのだろう。また同様の被害を受けたユーザーからは、本来存在しないプレステージになったためかマッチ参加時にクラッシュするようになったといった報告も見受けられる。ユーザーのレベルやカスタムクラス名まで変化させ、さらには通常のプレイが困難になるという、深刻な影響を及ぼす不正行為となっている。
ちなみに不正者とみられるユーザーの「Who Isn’t Sharp?」というIDについては、Xbox 360にて存在した「C Isn’t Sharp」と名乗る不正者にちなんだ命名だという報告が散見される。今回はPS3からPS5/PS4に移植されるにあたり、過去の不正者のIDを真似た“模倣犯”が出没している状況なのだろう。もっとも当人との関係性は不明だ。
📢 Call of Duty: #BlackOps2 on PS4/PS5
• Improved mid-match lobby backfilling
• Reduced input delay for 120Hz+ displays
• Zombies matches will now prioritize PS5 hosts and no longer fall back to PS4 hosts
• Smoke grenade VFX fix
• Added a toggle to view or hide other…
— Call of Duty Updates (@CODUpdates) July 30, 2026
なお『Call of Duty』シリーズの公式アップデート情報告知アカウントは7月31日未明に、アカウントが誤ったプレステージレベルに設定される事例について、解決策を調査していることを伝えている。ユーザー間に波紋を広げている不正行為については認識されているようで、対策や被害を受けたユーザーの復旧措置も模索されているのだろう。『Call of Duty: Black Ops』および『Call of Duty: Black Ops II』の“復刻”に水を差すかのような今回の事態が、収束に向かうかどうかも注目される。
『Call of Duty: Black Ops』および『Call of Duty: Black Ops II』はPS4/PS5向けに発売中。それぞれ定価は5900円で、PlayStation Plus加入者向けには8月7日午前1時59分まで50%オフの税込2950円で提供される。なお2作は現在PC(Steam)およびXBOX向けにも配信されている。
