総合評価:5/10
ゲーマーにとって、新しい「Steam Machine」は発表された瞬間から魅力的な提案だった。しかし10年以上前、Valveが同名のゲーム機でPCゲームをリビングルームにもち込もうとした際、その試みは競合メーカーの乱立と統一性を欠いたハードウェア仕様に足を引っ張られ、失敗に終わった。10年以上の時を経た今度こそ、Valveは成功できるのだろうか。
初期の印象は悪くなかった。デバイスはValve製の1モデルのみで、選べるのは512GBか2TBのストレージ容量だけというシンプルな構成は、一貫した体験を期待させる。性能は、大ヒットした携帯ゲーム機「Steam Deck」の約6倍を誇る。大画面テレビで膨大なSteamライブラリを楽しめる、家庭用ゲーム機のような体験をValveは提供しようとしているように見えた。
だが、なぜか結果はここまでで歯がゆいものになってしまった。残念ながら、2026年版のSteam Machineは完成形まであと一歩という出来栄えでありながら、その大きな可能性にも、プレイヤーが寄せた期待にも十分応えられてはいない。
なお、日本では公式販売サイト「KOMODO STATION」で販売されており、本稿執筆時点では完売している。
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Courtesy of Matt Kamen
一見すると、Steam Machineは好感のもてるデバイスだ。精密に設計された筐体は愛らしく、高さ152×幅156×奥行き162.4mmの本体は、任天堂の「ゲームキューブ」に匹敵するサイズで、大抵のAVラックにも難なく収まる。特徴的なLEDライトバーは、デフォルトではゲームのインストール状況を示すプログレスバーとして機能し、その光はまるでテレビの下から微笑みかけているかのようだ。
すっきりとしたデザインで、外観は付け替え可能なフェイスプレートによってカスタマイズできる。フェイスプレートが最初から付属するのは2TBモデルのみだ。木目調と赤いファブリックの2種類が同梱され、どちらもゲーム『Portal』に登場するAperture Scienceの1970年代風オフィスを思わせる。パネルを外すと、高密度に部品が詰め込まれた内部構造と、通気性を確保するための設計が見えてくる。Steam Machine背面の大部分を占める巨大な排気ファンへ空気が流れるよう設計されていることがわかる。
接続ポートの充実ぶりも素晴らしい。前面にはUSB-A 3.2 Gen 1ポートが2つとmicroSDカードスロット、背面にはUSB-A 2.0ポートが2つ、USB-C 3.2 Gen 2ポートが1つ、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0出力、さらにギガビット有線LANが備わっている。ワイヤレス機能として高速なWi-Fi 6EとBluetooth 5.3にも対応する。約2.6kgという重量の大部分は内蔵電源によるものだが、外部電源アダプターが不要なため、必要に応じて部屋やディスプレイ間を簡単に移動できる。
