全国の高校生 『平和』の定義考える 長崎で次世代リーダー養成合宿 

グループに分かれ、自分なりの「平和」の定義について意見を交わす高校生ら=長崎市尾上町、出島メッセ長崎

 全国の高校生を次世代リーダーとして育てる合宿が29日まで4日間、長崎市内で開催されている。前半は長崎原爆資料館などを見学し、自分なりの「平和」の定義を考えた。「輪ではなく『縦』のつながり」「私たちの『名前』が認められること」−。記憶の継承や人間の尊厳といった観点から、多様な意見が出た。
 一般社団法人エッジソン・マネジメント協会(東京)が主催。本県開催は昨夏に続き2回目となる。今回は35都府県の高校生84人や教員、企業関係者が参加し、地方創生などについても意見を交わしている。
 合宿2日目の27日、高校生たちは資料館の見学後に平和への考えを深めた。大阪府立天王寺高1年の前田さや夏さん(16)は、平和とは世界の人が手をつなぐ「輪」ではなく、過去の戦争体験や被爆者のメッセージを継承していく「縦」のイメージだと発表。「受け継いだ私たちが、考えを止めないことが平和につながる」と語った。
 山形県立山形東高2年の柴田友義さん(16)は、戦争では「人が名前ではなく『犠牲者が何万人』と数字で捉えられてしまう」との問題意識を共有した。資料館で個人名が記された原爆死没者の遺品を見て、心を動かされたという。「相手の名前や生きてきた過程を認めることが、残虐な戦争を防ぐことになる」と話した。

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