
新潟駅周辺の景色が、今、驚くべきスピードで進化しているのをご存知ですか?
新ペデストリアンデッキの開通により、駅構内からバスターミナルへの動線が飛躍的に向上。出張や旅行での乗り換えが劇的にスムーズになったほか、駅直結の商業施設も続々オープンし、新たな観光拠点として生まれ変わっています。
この大規模リニューアルは、新潟市が推進する都心まちづくり構想「にいがた2キロ」の中核を担う重要プロジェクトです。本記事では、旅行者や鉄道ファン必見の「最新の新潟駅の歩き方」から、話題の「NIIGATA」モニュメント、2027年春の万代広場全面供用、そして2030年代に予定される「バスタ新潟」構想までを総まとめ。変わりゆく新潟の未来図を、どこよりも分かりやすく徹底解説します!
まちづくり構想「にいがた2キロ」とは?
「にいがた2キロ」イメージ(画像:新潟市)
新潟市の都心まちづくり構想「にいがた2キロ」とは、新潟駅を中心とした半径約2キロメートルのエリア(新潟駅、万代、古町をつなぐ都心軸周辺)を、新潟の都市再生のエンジンとして位置づける一大プロジェクトです。人・モノ・情報の中心拠点となる都心づくりを推進し、戦略的な企業誘致やコンベンション機能・商業機能の集積を通じて新たな賑わいと消費を呼び込むことを目的としています。陸の玄関口である新潟駅の劇的なリニューアルは、まさにこの構想の起爆剤となるものです。
激動の新潟駅周辺!これまでの開発状況をおさらい
2024年「新潟駅バスターミナル」「CoCoLo新潟」開業
「新潟駅バスターミナル」誕生前は「新潟駅前」「新潟駅南口」という2つの停留所がありましたが「新潟駅」に統合。駅構内と直結し、バスが新潟駅高架下を通り抜けできるようになり、バスや電車の乗り換えがスムーズになりました
新潟駅万代口周辺は、ここ数年で驚くべきスピードで姿を変えています。2024年3月31日には駅直下の「新潟駅バスターミナル」が開業し、南北のバスターミナルが統合されました。続く2024年4月25日には、駅ビル「CoCoLo新潟」が全館グランドオープンを迎え、同時にオープンした吹き抜け広場「ガタリウム」とともに話題を呼びました。
2026年にはタクシー乗り場やペデストリアンデッキ、トイレの供用を開始
タクシー乗り場の上部には2026年4月、ペデストリアンデッキが完成しました
その後も整備は進み、2026年2月2日には万代広場西地区のタクシー乗り場が供用を開始しました。
ペデストリアンデッキの万代口(東)から万代口(西)方面を望む
4月1日には、2階東改札からダイレクトにアクセスできるペデストリアンデッキとバリアフリー対応の多機能トイレの供用がスタートしています。
万代広場の西地区に完成したトイレ
合わせて、新潟駅前交番が万代広場内に移転しました。県内最多の警察官を配置し、新潟駅周辺の治安を守っています。
新潟駅前交番と万代交番を統合し、万代広場内に移転開設
【参考】【JR新潟駅】万代広場ペデストリアンデッキ開通でバス・タクシーの「シームレスな乗り換え」が加速! 2027年春にはいよいよ全面完成へ(※2026年4月掲載) https://tetsudo-ch.com/13025990.html
万代広場に「NIIGATA」の期間限定フォトスポットが登場
ガタリウムの前に誕生した「NIIGATA」モニュメント
2026年5月25日には万代広場に新たなフォトスポットとして「NIIGATA」モニュメントが設置されました。ハートを除いた高さは最大90センチとやや小型で、子どもが立ったときに顔が出る高さを意識しているとのこと。設置期間は今のところ、万代広場が使用開始となる2027年春までの見込み。撮影できるのは今だけなので、新潟駅に行く予定がある人は是非、記念撮影を楽しみましょう。
まだまだ止まらない!万代広場全面完成から「バスタ新潟」へ
2027年春には万代広場が全面供用開始に
駅改札を出てペデストリアンデッキから見た万代広場と東大通。中央エリアは公園スペースの整備が進められています
新潟駅周辺の開発は、今後さらに加速します。2027年春には、緑あふれる里山をイメージした公園スペースなどが整い、「都市の庭」をコンセプトとする万代広場がいよいよ全面供用を迎えます。
「新潟駅万代口東地区開発」も進行中!
2026年6月に着工した「新潟駅万代口東地区開発」建設状況
また、万代口東地区の旧8・9番線ホーム跡地では、JR東日本による大規模な「新潟駅万代口東地区開発」が進行中です。
オフィス棟低層部の完成イメージ(画像:JR東日本新潟支社)
新潟駅ペデストリアンデッキとオフィス棟、隣接する商業ビルを接続するデッキを整備することで、万代口エリア全体の回遊性を向上させる計画です。
駅寄りのスペースにオフィス棟が建ち、新潟駅ペデストリアンデッキと繋がります(画像:JR東日本新潟支社)
2028年春には103戸を備える住宅棟が、同年夏には医療施設や商業施設も入る地上14階建てのオフィス棟が開業予定です。
「バスタ新潟(仮称)」は2030年代なかばの完成見込み
新潟駅周辺の将来の整備イメージ(2026年3月に国土交通省・新潟市が公開した「新潟駅周辺整備(交通ターミナル)事業計画」より)
さらにその先の2030年代なかばを目安として、新潟駅南口に中長距離バスターミナル「バスタ新潟(仮称)」の整備も予定しており、広域交通の結節点としての機能が究極の形へと進化していく見込みです。
【参考】上越新幹線「とき」の同一ホーム対面に在来線特急「いなほ」 駅直下にはバスターミナル 環日本海時代に輝くJR新潟駅(新潟県新潟市)【コラム】(※2026年3月掲載) https://tetsudo-ch.com/13024567.html
古町地区の再開発と新潟全体の未来図
3~6階には新潟市役所ふるまち庁舎が入る「古町ルフル」
「にいがた2キロ」のもう一つの核であり、歴史的な繁華街である古町地区でも再開発の波が起きています。2020年には旧大和新潟店跡地に複合施設「古町ルフル」が開業し、オフィスや商業施設、行政機能が集約され、新たな人の流れを生み出しました。
県内最高層から一転、規模縮小となる見通しの「新潟三越」跡地再開発ビル計画
一方で、2020年に閉店した旧新潟三越跡地の再開発ビル計画については、建設費高騰などの影響により、当初の高さ約150メートルから最大でも60メートル程度へと大幅に規模を縮小する方針が示されています。圧倒的な利便性を背景に最先端の機能が集積する新潟駅周辺と、歴史的文脈の中で計画の見直しを迫られながらも新たな魅力を模索する古町地区。二つの拠点をつなぐ「にいがた2キロ」が、都市としての求心力とエリアごとの個性をどう両立させていくのか。都市の重心が大きく変動する今、新潟のまちづくりは極めて重要な局面に立たされています。
モニュメントの設置で活気づく現在の新潟駅から、2028年開業予定の巨大複合ビル、さらには2030年代の「バスタ新潟」構想まで。新潟の都市開発は、数十年に一度のビッグスケールで進行しています。
完成してから訪れるのも良いですが、「日々変化し続ける今の新潟」を見られるのはこの瞬間だけです。次に新潟を訪れる際は、真新しいデッキを歩き、美味しいグルメを味わいながら、街全体が力強く生まれ変わっていくダイナミズムをぜひその肌で体感してみてください。
文・写真:斎藤若菜
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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