
金沢二水−門前 3回裏1死一塁、適時三塁打で先制点を挙げ、雄たけびを上げる門前の竹村晴選手=いずれも県立野球場で
全国高校野球選手権石川大会は19日、金沢市の県立野球場などで3回戦4試合があった。金市工がシード校の小松を退け、遊学館、門前、金沢も勝ち、8強が出そろった。22日には県立野球場と金沢市民野球場で準々決勝4試合がある
野球の神様 見ていた 門前・竹村
門前の切り込み隊長が流れを引き寄せた。先制打となる適時三塁打を放った竹村晴(せい)選手(3年)は「自分は突破口を開いてベンチを盛り上げるのが役目。今日は野球の神様が味方してくれた」と胸を張った。
第一打席は二飛に仕留められ、三回1死一塁で迎えた第二打席。直球を芯で捉えると、打球は鋭く一、二塁間を抜けて、走者をかえす長打に。雄たけびを上げ、ガッツポーズを見せながら三塁ベースを踏んだ。
長野県出身で小学1年から野球を始めた。門前の野球指導アドバイザーで、星稜の名誉監督である山下智茂さんの指導を仰ぐため、県外から進学。能登半島地震直後で、周囲から心配する声もあったが、球児の決意は固かった。
「地域おこし軍団」をモットーにするチームは野球だけでなく、ボランティアにも汗を流した。奥能登豪雨の際、スコップで土砂を集め、土のう袋に詰めて運んだ。「普段応援してくれる地域の方々が明るく接してくれてやりがいがあった」と振り返る。
守備位置につくたび、脱帽して一礼を欠かさない。小学生のころから続けている「野球の神様へのあいさつ」。5打数3安打を放った初戦に続き、この日も勝利に貢献した。「1打席目にこだわって、次も初めから打っていく」。晴れやかな表情で貪欲に高みを見据えた。(田上亜侑奈)
