
テラスでバーベキューを楽しむ家族連れ=輪之内町塩喰で(オフィス・ケイ提供)
輪之内町で初めてとなるゲストハウス「養老の隠れ家 心音(ここね)庵」が同町塩喰に4月、オープンした。空き家だった古民家を改装した施設は、和の落ち着ける雰囲気が人気を呼び、県内外から多くの利用者が訪れている。 (鹿島楓斗)
国道258号の輪之内、養老の町境に近い脇道を入ると、一軒家が見えてくる。日本庭園を連想するような石の階段を上り、室内に入った。部屋を仕切る障子を開けると、畳敷きの寝室や大型テレビのあるリビングルーム。ベビーベッドや玩具、外には木製のブランコもあり、家族連れで楽しめる。
ゲストハウス運営などを手がける「オフィス・ケイ」(羽島市)が管理する。ハウス名になっている「心音」は、「ここ」の英語「here」とかけ、この場所で心の音を、ゆっくり聞いてほしいという意味が込められている。
同社はこれまでに大垣市や金沢市などで系列のゲストハウス9棟を運営し、古民家を活用した試みは羽島市に続き2軒目。同市では、空き家になっていた川島勝彦代表(64)の実家を有効活用したことで、需要を生むことができた。古民家はなかなか売れないというが「民泊にするとメンテナンスも入って維持できるため、良いことずくめ」と古民家活用の思いを語る。
輪之内町のゲストハウスの敷地面積は約600平方メートルで、こだわったのが、屋外のテラスだ。屋根を付けたりガスグリルを設置し、天候に関わらず手軽にバーベキューができるようにした。夜になると、テラスにつるされた電球が幻想的な空間を演出。食器や調味料も完備しており、食材を持ち込むだけで簡単にバーベキューが楽しめる。川島代表は「近くの養老で買える新鮮な飛騨牛を持ち込み、古民家の雰囲気を味わってほしい」と呼びかける。
4月のオープン以降、家族連れを中心に、利用が広がる。利用者からは「古民家だけどきれいに改装してある」などの評価の声が寄せられている。8月のお盆の時期は既に予約が埋まる人気ぶりだ。
少子高齢化などにより全国的に増加している空き家を活用した取り組みは、輪之内町も注目する。町内の空き家は今年3月時点で63軒に上る。町の担当者は「今後の地域活性化につながる第一歩になれば」と期待を寄せる。
同社は今後、ハウス隣の空き地を購入する予定。ドッグランやサウナが楽しめるスペースの整備を検討しているという。川島代表は「複数家族や三世帯家族で楽しんでもらえるような施設にしていきたい」と話す。
宿泊は1日1組限定で、利用料金は平日4万円から。バーベキューのみの利用(平日2万5千円から)もできる。予約はホームページやゲストハウス心音管理事務所=070(8454)2178=で受け付けている。
