台風9号去るも早くも南の海上に「ダブル台風のたまご」発生か
公開:2026年07月12日15:07

沖縄の石垣島や宮古島など先島諸島を直撃した台風9号は、12日(日)午前3時に中国大陸の華中に上陸しました。台風9号は去るも、早くも南の海上に「ダブル台風のたまご」が発生する予想です。今年は台風の発生ペースが例年の2倍近くとなっていますが、今後の動向に注意が必要です。
台風9号は姿を変えて北日本へ

昨日11日(土)、石垣島や宮古島など先島諸島を直撃した台風9号は、今日12日(日)午前3時に中国大陸の華中に上陸しました。今後は大陸を北上し、15日(水)には日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。
ただ、油断禁物です。台風9号は温帯低気圧に変わった後、15日(水)~16日(木)にかけて、北日本へ進む見込みです。もともと熱帯育ちの台風だったため、熱帯由来の非常に湿った空気が流れ込み、雨や風が強まる予想です。更に、上空の寒気も流れ込むため大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
北日本では、湿った空気や気圧の谷の影響で10日(金)から断続的に雨が降っていて、総雨量がすでに平年7月ひと月分の雨量を超えている所があります。そこに、更なる大雨となるため、土砂災害など一層の警戒が必要です。
早くも南の海上に「ダブル台風のたまご」発生か
台風9号は去るも、早くも南の海上に「ダブル台風のたまご」が発生する予想です。さらに、東にも低圧部があります。「低圧部」とは、低気圧性循環はみられるもののその中心付近がはっきりしない熱帯擾乱のことです。中心付近が認められると「熱帯低気圧(台風のたまご)」となり、中心付近の最大風速が17.2m/s以上となると「台風」となります。
まだ、列島に近づくかわかりませんが、南の海上は海面水温が30℃以上あり、風の流れなど熱帯擾乱が発生しやすい環境となっているため今後の動向に注意が必要です。
今季は1月~7月まで毎月台風が発生 11年ぶり

今年は1月~7月まで毎月台風が発生しています。1月~7月まで毎月台風が発生したのは、1965年、2015年、今年2026年と、統計開始以来3回しかありません。なお、1月~12月まで毎月台風が発生したのは2015年のみとなっています。この2015年は、スーパーエルニーニョが発生した年です。今年2026年もエルニーニョ現象が発生しているため注意が必要です。
スーパーエルニーニョとは?

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことです。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれています。エルニーニョ/ラニーニャ現象は、海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるため注意が必要です。
スーパーエルニーニョとは、赤道付近の太平洋中央部から東部にかけての海面水温が平年より異常に高く(基準海域の3か月平均で+2°C以上)なる現象です。今年2026年もエルニーニョ現象が発生していおり、秋にかけては基準値との偏差が+4.0℃に近づき過去最大を更新する可能性があります。
エルニーニョ現象発生時 台風への影響は?

エルニーニョ現象は台風にも影響をもたらすといわれています。エルニーニョ現象発生時は台風の発生場所が通常よりも南東にずれる傾向があり、台風が日本へ接近する際は、海上を進む距離が通常時より長くなるため、十分に発達した状態で接近しやすくなります。
スーパーエルニーニョが発生した2015年は、台風の発生数は27個と平年(25個)を上回り、そのうち16個が非常に強い勢力にまで発達しました。今年もエルニーニョ現象が発生しており、スーパーエルニーニョ現象になる可能性もあるため注意が必要です。
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