2026
7/11

今秋以降に発売される見込みのiPhone18シリーズを含め、2027年以降にiPhoneのバッテリーがユーザー交換式になる可能性は低そうです。

Redditなどでは、欧州連合(EU)の規制に対応するため、iPhoneのバッテリーもユーザーが簡単に交換できる構造になるのではないかとの期待が示されていました。

しかし、現時点では、iPhone18シリーズが、今後、EUで発売予定のNintendo Switch 2のようなバッテリー交換式になる見通しはありません。

目次

Nintendo Switch 2は交換式に対応予定

2027年初頭に施行されるバッテリー内蔵製品に関するEU規制に対応するため、任天堂はNintendo Switch 2について、ユーザーがバッテリーを交換できる対応版を発売予定であることを発表していました。

そのため、任天堂アカウントのポータルサイトに含まれていた未発表ハードウェアを示すとみられるコード「OSM」についても、有機EL(OLED)ディスプレイ搭載Nintendo Switch 2ではなく、バッテリー交換対応版を指していた可能性があると推察されています。

iPhoneは免除条件を満たすか

任天堂がNintendo Switch 2でユーザーによるバッテリー交換に対応する一方、iPhoneが同じ構造になることは期待しにくいようです。

その理由として、スマートフォンなどについては、次の条件を満たす場合に規制の適用が免除されると説明されています。

500回充電後の容量維持

内蔵バッテリーは、フル充電換算で500回の充電後、定格容量の83%以上を保持する必要があります。

1,000回充電後の容量維持

内蔵バッテリーは、フル充電換算で1,000回の充電後、定格容量の80%以上を保持する必要があります。

IP67以上の保護性能

バッテリーを内蔵する製品は、IP67等級以上の防水・防塵性能を備える必要があります。

iPhoneはこれらの免除条件を満たしているため、EUのバッテリー関連規制において、ユーザーが簡単にバッテリーを交換できる構造にする義務は生じないと説明されています。

ゲーム機とは規制が異なる

今回の3項目は、携帯電話、スマートフォン、タブレットに関する条件とされています。ゲームコンソールに適用される規制条項は内容が異なるため、任天堂はNintendo Switch 2で別の対応を行う必要があったとみられます。

さらに、仮に同じ条件が適用されたとしても、Nintendo Switch 2はIP67等級以上の防水・防塵性能を備えていないため、スマートフォン向けの免除条件を満たせないとの指摘もあります。

この違いにより、Nintendo Switch 2はユーザー交換式バッテリーへ対応する一方、iPhoneは従来通りの内蔵バッテリー構造を維持できる見通しです。

iPhoneのバッテリー固定方法は改善中

今後発売されるiPhoneで、ユーザーが背面パネルを簡単に外し、バッテリーを取り外して新しいバッテリーを差し込み、背面パネルを閉じるだけで交換が完了するような構造になることは、現状では期待しにくい状況です。

Appleはその一方で、iPhoneの内蔵バッテリーの固定方式を順次変更しています。以前は、バッテリーをテープ状の接着ストリップで固定していました。

現在はバッテリーの固定に電気剥離用粘着剤を用いており、微量の電流を流すことで粘着力が低下し、バッテリーを取り外しやすくする構造へと改められています。

バッテリー交換を容易にするよりも交換費用の値下げ期待

もしもユーザー自身で容易にiPhoneのバッテリーが交換可能になったとしても、「セルフサービス・リペア・プログラム」に基づき、純正バッテリーと指定工具を用いて正しく交換しなければ、故障の恐れがありそうです。

また、容易に交換可能な構造になった場合は廉価なサードパーティー製バッテリーが販売されることも予想され、本体の故障を招いたり、発火のリスクも懸念されます。

そのため、iPhoneのバッテリー交換が現在と同様にユーザー自身で行えないままだとしても、ユーザーのためにはバッテリー交換費用の値下げが有益と考えられます。

Photo: Apple Hub/Facebook

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