ロシア軍統合部隊の指揮所の一つを訪問したプーチン大統領。7月3日、ロシア大統領府広報局が提供した動画より(提供:Russian Presidential Press Service/AP/アフロ)

[ロンドン発]ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が7月7~8日、トルコ・アンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席。ドナルド・トランプ米大統領と1年半で10回目となる首脳会談を行い、防空システムの支援を訴えた。

「一度製造方法を教えれば完成までそれほど時間はかからない」

 世界有数のドローン(無人機)技術を獲得したウクライナと欧州9カ国が協定を結んだ。最重要課題の防空システム、パトリオットミサイルの調達について、トランプ氏は「一度製造方法を教えれば完成までそれほど時間はかからない」と前向きな考えを示した。

7月8日、トルコのアンカラで開かれたNATO首脳会議に併せて会談した米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領(写真:AP/アフロ)

ギャラリーページへ

 トランプ氏がウクライナ寄りになった背景には戦況の変化がある。ウクライナ戦争を分析する民間オープンソース・インテリジェンス機関「ブラック・バード・グループ」によると、ロシア軍は6月にウクライナ国内の占領地域を9平方キロメートル失った。

ウクライナ国内におけるロシア軍の占領地域推移(ブラック・バード・グループのXより)

ギャラリーページへ

 ロシア軍にとってウクライナ国内の占領地域を失うのは今年に入って2月以来2度目。それ以前に“純減”となったのは2023年だ。ロシア軍の占領地域喪失はリマン、アンドリーウカ・クレフツォヴェ周辺、フリャイポレ北部におけるウクライナ軍の反撃によりもたらされた。

Share.