2026年6月29日 15:09

近鉄の会見(29日)
29日午前5時すぎ、近鉄・京都駅の京都線で、4両編成の普通列車が京都駅を出発した直後に線路から脱線し緊急停止しました。
これを受け、近鉄は29日午後3時から会見を行っています。会見の冒頭、鉄道本部大阪統括部長の髙浦仁史・上席執行役員は「お客さま関係のみなさまに多大なる御迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。」と謝罪したうえで「安全を事業の根幹としてきましたが、今回のことについて厳粛に受け止め、二度とこのようなことを起こさないように努めます。」と話しました。事故の原因については調査中としながらも「今後の鉄道事故調査委員会の調査だけでなく、当社としても徹底的に調査し原因究明に努める。」としました。
事故の影響で、京都駅と上鳥羽口駅の間で運転を見合わせていて、会見で鉄道本部・大阪統括部の大野隆施設部長は「現場の復旧や運転の再開については目途は立っていない。」と話しました。

近鉄などによりますと、京都発・橿原神宮前行きの列車は、出発から約120メートル走行した地点で、運転士が後ろから引っ張られるような印象を受けたため、列車を緊急停止させ確認を行ったところ、2両目と3両目が、進行方向の右側に脱線していたということです。 当時、列車には乗客30人が乗っていましたが、ケガ人はなく、その後乗務員が乗客を列車から降ろし、徒歩で京都駅まで誘導されたということです。
脱線箇所を通過した時点での列車の速度は時速20キロほどだったということで、始発前には当該の脱線箇所まで徒歩での線路点検も実施していたほか、運転指令室でシステムによって転てつ器(分岐器)の動作を確認する始業点検も行っていて、正常に点検を終了していたということです。
脱線の原因について報道陣からの「転てつ器(分岐器)に何か点検などで使った器具が挟まったり残っていたということは?」との質問に対しては『始発前の点検では現場では異常がなかったため(目視のみで)器具などは使っていないので、そういったことはないと思う。」としました。
また、人的ミスの可能性について問われると、「それ(人的なミス)も視野に入れて徹底的に調査を行うつもりでいるが、現時点で明らかに人的ミスがあったという報告は受けていない。」としました。
一方で、線路が分岐する「シーサースクロッシング」については、今回の脱線現場は京都駅からすぐの線路がカーブする箇所で線路が分岐していて、近鉄の路線内でカーブ箇所で線路が分岐するのは「この場所のみ」だということです。
