100kmで競われる2026年F1第9戦イギリスGPのスプリントレースに向けた予選が7月3日(金)に行われ、母国レースに臨むルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、わずか0.011秒差でポールポジションを獲得した。
選手権リーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、第1・第2セクターで全体ベストを刻んだものの、2番手にとどまった。3番手には0.321秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
高速コーナーと長い直線区間で構成されるシルバーストン・サーキットは、カレンダー屈指のパワー依存型のコースであり、フェラーリのドライバーたちは週末に先立ち、口を揃えてメルセデス優位を予想していた。
だが、アップグレード版の内燃エンジン(ICE)を搭載したフェラーリは、エネルギーマネジメント面でも見事な仕事を果たし、シルバーストン歴代最多9勝を誇る7度の王者がポールを獲得。チームメイトのシャルル・ルクレールも4番手に飛び込んだ。
一発勝負SQ3、回生戦略が明暗を分ける
スプリント予選の結果を左右したのは、エネルギーマネジメントの巧拙だった。どこで、どのような方法でエネルギーを回生し、どこで、どの程度そのエネルギーを使うのか。その戦略が各チームで分かれ、タイム差となって表れた。
最終セッションのSQ3は、全車アタック1回のみの一発勝負となった。
スプリント予選は、日曜のグランプリに向けた本予選とは異なる形式で行われる。SQ1は新品のミディアムタイヤのみで12分間、SQ2も同じく新品のミディアムタイヤのみで10分間、そしてSQ3はソフトタイヤのみで8分間という構成だ。
前戦オーストリアGPのウィナーであるジョージ・ラッセルは、SQ3で最後にコースインしたものの、ポール争いにまったく絡めず5番手に沈んだ。僚友アントネッリとのタイム差は0.357秒に達した。
母国ノリス、ダクト破損越え6番手確保
現役チャンピオンとして母国に凱旋したランド・ノリス(マクラーレン)は、SQ1でブレーキダクトが破損する試練に見舞われ、空力性能の低下というハンデを背負うこととなった。セッション後には、「かなりショッキング」な状態のマシンと格闘していたことを明かした。
このハンデを背景に、続くSQ2ではノックアウトのリスクに晒された。それでも10番手ギリギリで突破すると、SQ3に向けて破損箇所を修復。これによって競争力を取り戻し、セクター3で全体ベストを記録するもトップ5には届かず、5番手ラッセルに0.007秒差の6番手という結果に終わった。
最初にコースインしたチームメイトのオスカー・ピアストリは、ノリスに0.032秒差の7番手に続いた。
レーシング・ブルズ、中団で存在感
3戦連続でダブル入賞を果たすなど、混戦の中団グループで存在感を放つレーシング・ブルズは、2台をSQ3へと送り込み、リアム・ローソンが9番手、アーヴィッド・リンブラッドが10番手につけた。
両車の前方、8番手には、アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)が入った。
SQ2では、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がわずか0.081秒及ばず、11番手で敗退した。トップ10進出まで、あと一歩に泣いた。
アウディの2台がこれに続き、ガブリエル・ボルトレートが12番手、ニコ・ヒュルケンベルグが13番手に入った。フランコ・コラピント(アルピーヌ)は僚友ガスリーから0.501秒遅れの14番手に沈み、ウィリアムズのカルロス・サインツとアレックス・アルボンが、それぞれ15番手、16番手で続いた。
アストンホンダ、再び最後尾独占
ハース、キャデラック、そしてアストンマーティン・ホンダの3チームは、いずれも2台が揃ってSQ1ノックアウトに終わった。
開発競争での遅れを認めるハースのオリバー・ベアマンは、わずか0.010秒及ばず17番手で敗退した。チームメイトのエステバン・オコンは、そこから0.631秒差の18番手に終わった。
前戦オーストリアGPで信頼性の問題からダブルリタイヤを喫したキャデラック勢は、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが、それぞれ19番手と20番手につけた。
アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールは、それぞれ21番手と22番手に沈んだ。週末唯一のプラクティスに続き、スプリント予選でも2台が最後方に並ぶ厳しい結果となった。
スプリントレースは日本時間7月5日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを17周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第9戦イギリスGPスプリント予選リザルトPos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
144ルイス・ハミルトンフェラーリ1:29.2731:28.7471:28.37614
212アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1:29.7461:28.8461:28.38715
33マックス・フェルスタッペンレッドブル1:29.6891:29.2421:28.69712
416シャルル・ルクレールフェラーリ1:29.3801:28.9221:28.70314
563ジョージ・ラッセルメルセデス1:29.6751:29.2461:28.73315
61ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1:30.1421:29.4011:28.74015
781オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス1:29.5831:29.1201:28.77212
86アイザック・ハジャーレッドブル1:29.4701:29.2801:28.83514
930リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT1:29.8501:29.0671:28.92712
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT1:30.4531:29.3301:29.36712
1110ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス1:30.4441:29.4829
125ガブリエル・ボルトレートアウディ1:30.4071:29.67912
1327ニコ・ヒュルケンベルグアウディ1:30.1071:29.70712
1443フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス1:30.8941:29.9839
1555カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス1:31.0731:30.19712
1623アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス1:30.7791:30.65013
1787オリバー・ベアマンハース・フェラーリ1:31.0836
1831エステバン・オコンハース・フェラーリ1:31.7146
1911セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ1:31.7766
2077バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ1:32.0206
2114フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ1:32.9105
2218ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ1:32.9885 コンディション
天気晴れ
気温25℃
路面温度42℃
セッション概要
グランプリ名
F1イギリスGP
セッション種別
スプリント予選
セッション開始日時
2026年07月04日 (土) 00:30
サーキット
名称
シルバーストン・サーキット
設立
1947年
全長
5891m
コーナー数
18
周回方向
時計回り
