
ホタルの一生 紙芝居に 地域づくり団体が制作、和歌山県田辺市長野
「ホタルの里」として知られる和歌山県田辺市長野の地域づくり団体「長野郷明会」(森貴之会長)が、地域を流れる左会津川などで飛び交うゲンジボタルをテーマにした紙芝居を作った。ホタルの一生を分かりやすく伝える内容。ホタルについての学習に力を入れている地元の長野小学校(嶝口尚美校長、15人)で25日、5、6年生が下級生にお披露目した。
紙芝居は計15ページで、大きさは縦65センチ、横95センチ。ホタルの飼育研究施設「長野ひかりの館」前の川で産まれた「ゲンジボタルのこうたろうちゃん」が幼虫から成虫へと成長し、子孫を残す物語。
長野郷明会でホタル部会長を務めている那須勝美さん(75)が、同校で取り組んでいる「ホタル学習」に活用できればと紙芝居作りを計画した。
ホタルの保護活動に取り組む県内の団体で構成する「和歌山ほたるネット」で使われている紙芝居を基に那須さんがストーリーを考え、絵については長野在住のイラストレーター森恵子さん(59)に依頼。森さんはキャラクターをデザインするなどし、2カ月ほどかけて描いた。紙芝居を納める木枠は、前部会長で大工の竹内克彦さん(67)が手作りした。
この日は全校児童が集まってホタルについて学ぶ機会があり、5、6年生が郷明会の活動を手伝う「ミニ郷明会」として、下級生にホタルについてのクイズを出した後、紙芝居を披露。6年生の那須朝陽さん(11)は「すごい紙芝居ができてうれしい。頑張って発表した」と笑顔を見せた。
森さんは「こんなに大きなサイズは描いたことがなかったので大変だった。自然界では強くないと生き残れないので、主人公はちょっとやんちゃなキャラクターとして描いたが、皆さんにかわいがっていただけるとうれしい」、那須さんも「長野の皆で紙芝居を作り上げることができたことに意味があると思う。いつまでもホタルが飛び続けられるような長野にしていきたい、という願いを込めている」と話している。
紙芝居は今後も長野小のホタル学習で使うほか、地域外で長野のホタルをアピールする機会にも活用するという。
