福岡県太宰府市の私立学校に毎日、キッチンカーがやってくることになりました。校内の食堂の席数不足を補うだけでなく、学校生活を楽しく充実させるのが狙いです。

■森野里奈記者
「午前の授業が終わってわずか5分ですが、ずらっと生徒の長い列ができています。その先にあるのは、きょうから始まったキッチンカーです。」
太宰府市にある筑陽学園中学校と高校に、毎日、最大3台のキッチンカーがやってくることになりました。

初日の6月12日には、ガーリックシュリンプ丼や総菜パンのほか、かき氷も販売されました。
■生徒
「かき氷を買いました。お金が減りそうです。」
「きょうは暑いので、とてもおいしいです。」
放課後はフライドポテトなど軽食の販売も予定され、部活動に向かう生徒たちもエネルギー補給ができるということです。
実はこうした取り組みは、ほかの学校でも行われています。
福岡市にある福岡海星女子学院高校では生徒の要望を受け、おととしから月に1回、キッチンカーが昼食の販売に訪れているといいます。

一方、筑陽学園のキッチンカー導入には切実な事情もありました。
生徒たちはこれまで弁当を持参するか、学校内の食堂を利用して昼食を取っていました。
しかし、全校生徒およそ1700人に対して学食の座席は140席ほどしかなく、待ち時間が発生するなど、混雑が課題となっていました。
キッチンカーが“昼食難民”を救うことも期待されているのです。

生徒が利用しやすい工夫もあります。
■森野記者
「こちらの焼き鳥丼、温かくて食欲をそそるいい匂いがします。価格は600円、生徒が購入しやすい価格設定となっています。」
店のオーナーは、仕入れ先を精査したほか、生徒向けの新しいメニューを考案するなどして、通常より安い価格での販売を実現しました。

■生徒
「外食した時のような味を、学校で食べられてうれしいです。」
「できたてや、とけるものは家から持って行きにくいので、その場で買って食べられるのはうれしいです。」
■筑陽学園高校・川原猛寿教頭
「キッチンカーを導入することで、学園生活が楽しく、ワクワクする生活になってくれたらという思いがあります。ゴミの問題など、生徒たちが公共のマナーをしっかりと自分で理解して守る力を醸成したい。」
筑陽学園は現在、およそ20台のキッチンカーと提携していて、今後は生徒や教職員だけでなく、地域住民にも利用してもらう方針です。
生徒の選択肢を増やし、利便性の向上にもつなげるキッチンカー。学校生活を支える新たな取り組みとして、注目されそうです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年6月12日午後5時すぎ放送
