2026.06.15

富山県美術館(富山県富山市)で、「テオ・ヤンセン展」が7月4日から開催されます。

オランダの造形作家、テオ・ヤンセン(1948〜)は、オランダの海面上昇にともなって国土が縮小する問題を解決できないかという発想をもとに、風を動力源として砂浜を歩く「ストランドビースト」(オランダ語のstrand(砂浜)とbeest(生きもの)を合わせたヤンセンによる造語。)を生み出しました。プラスチックのチューブを骨格とするストランドビーストは、生きもののように進化を遂げ、前に歩行するだけでなく方向転換の機能を備えるなど、様々な環境に適応するべく進化を続けています。大学で物理学を学んだヤンセンが生み出したビーストの動きは滑らかで、まるで生きもののようです。

本展では、芸術と科学を融合させ、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるテオ・ヤンセンが生み出した様々な形態のビーストと、その発想の過程や進化を、映像、スケッチ、パーツなどの資料とともに紹介。さらに、ストランドビーストが実際に動く様子を見ることができる「リ・アニメーション」を行います。ヤンセンが創造した、ビーストたちが躍動する多様な世界を堪能できます。

アニマリス・オムニア(2018)©Media Force

テオ・ヤンセン展

会場:富山県美術館(富山県富山市木水町3-20)

会期:2026年7月4日(土)~9月23日(水・祝)

開館時間:9時30分~18時(入館は17時30分まで)
※8月15日(土)はナイトミュージアムにつき20時まで開館(入館は19時30分まで)

休館日:毎週水曜日(ただし8月12日、9月2日、23日は開館)

観覧料:一般 1,600円、大学生 1,100円、高校生以下無料

アクセス:JR富山駅(北口)から徒歩約15分、北陸自動車道 富山ICから車で約15分

詳細は、富山県美術館公式サイトまで。

本展の見どころ
ストランドビースト誕生の秘密に迫る!

ストランドビーストは、海面上昇の危機にさらされるオランダの海岸に広がる砂浜を、自ら砂を積み上げるシステムによって守れないか、というテオ・ヤンセンのアイデアをもとに生まれました。会場では、芸術と科学を融合させ、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるテオ・ヤンセンが生み出した様々な形態のビーストの発想の過程や進化を、映像、スケッチ、パーツなどの資料とともに紹介されます。

アニマリス・アデュラリ(2012)©Media Force
アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ(2013)©Media Force
アニマリス・ウミナミ(2017)©Media Force
アニマリス・オムニア(2018)©Media Force
実際にストランドビーストが動く!「リ・アニメーション」

展覧会会場内では、およそ1時間に一度、ストランドビーストが実際に動く様子を見ることができる「リ・アニメーション」が行われます。ヤンセンが創造した、膨大な数のパーツが連動して、生きもののようにビーストが躍動する圧巻の模様を堪能できます。

アニマリス・オルディス(2006)©Media Force
テオ・ヤンセン(Theo Jansen 1948-)
テオ・ヤンセン氏 ©Media Force

1948年、オランダ・スフェベニンゲン出身。デルフト工科大学で物理学を専攻し、1975年に画家に転向。1990年より「ストランドビースト」の制作を開始した。

風を受けて砂浜を自立歩行する「ストランドビースト」。その姿は単なる彫刻や模型の枠を超え、まるで未知の生命体が意思を持って動いているかのような錯覚を抱かせます。物理学的な緻密さと芸術的な美しさが高度に融合したヤンセンの世界は、子供から大人まで、見る者の想像力を激しく揺さぶることでしょう。富山県美術館の広々とした空間で、これら科学とアートが融合した「人工生命体」が進化の過程で見せてくれる驚異のメカニズムを、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。子どもたちの夏休みの課題学習にもぴったりの展覧会です。(美術展ナビ)

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