第108回全国高校野球選手権東・西東京大会(都高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が14日、渋谷区の青山学院高等部PS講堂であった。今夏は東西の計244チーム(265校)が出場する。大会は7月4日に神宮球場で開幕。午前9時から東西合同の開幕式があり、午前10時50分から東東京大会の開幕試合が行われる。
東東京大会は126チーム(137校)、西東京大会は118チーム(128校)が夏の頂点を目指す。春の都大会16強がシードとなる。連合チームは東東京大会に5チーム、西東京大会に6チームが出場する。
関東第一マネジャー「プレッシャーも強みに」
抽選会は、主将やマネジャーら各校の代表者が参加。最初にくじを引いたのは、春の都大会を制し、東東京大会で3連覇を狙う関東第一のマネジャーの阿久沢凛さん(3年)だった。第1シードとして出場する大会に向け、「連覇しているプレッシャーをしっかり受け止めて、それも強みに臨みたい」と話した。
関東第一は筑波大付と九段の勝者と初戦の3回戦で戦う。昨夏準優勝の岩倉は、大崎と足立学園の勝者と対戦する。
西大会では、昨夏の甲子園で準優勝した日大三が翔陽と1回戦で顔を合わせる。少女に自撮りさせた不適切な動画を部員がSNSで共有したとして、5月9日まで対外試合禁止処分を受け、春の都大会も辞退していたため、ノーシードから連覇を狙う。今春の都大会準優勝の国士舘は、千歳丘と創価の勝者と初戦でぶつかることが決まった。
開幕試合は実践学園vs.つばさ総合
7月4日の開幕試合では東東京の実践学園とつばさ総合が顔を合わせる。昨夏初のベスト4入りを果たした実践学園の郷田颯佑(そうすけ)主将(3年)は、「開幕試合もしっかり勝ちにいきたい。歴史を変えてくれた先輩に続き、甲子園出場をめざす」と話した。つばさ総合の渡辺晃生主将(3年)は「緊張もあるが、光栄なこと。守備を強化して臨みたい」と意気込んだ。
東東京大会の組み合わせ大会展望(東東京Aブロック)
3連覇をめざす第1シードの関東第一が有力。シード校の安田学園や、東海大高輪台、都立の城東、文京などが追う展開になりそうだ。
関東第一は春の都大会で26イニングを1失点に抑えたエース石井翔、3本塁打を放った主将の井口瑛太と攻守ともに中心となる存在があり、安定した戦いを見せる。
安田学園は池田優、矢沢寿英を中心に打線が力強い。昨秋8強の東海大高輪台も守備力に自信がある。昨夏16強の文京、夏の甲子園出場経験のある城東は粘り強い。
大会展望(東東京Bブロック)
夏の甲子園出場経験がある東亜学園、共栄学園のシード校を成立学園、実践学園、雪谷などが追い、混戦模様だ。
昨春の都大会優勝の東亜学園は笠間大恵、荒井哉汰ら昨年からの経験者が残る。共栄学園はエース竹内彩翔を中心に3年ぶりの甲子園出場を目指す。
昨夏4強の実践学園は機動力を生かした攻撃が得意。成立学園も身体能力が高く、下位打線からでも得点を狙える。雪谷は昨秋、今春とも都大会の1次予選で敗れたが、最速147キロのエース松岡史穏に期待がかかる。
大会展望(東東京Cブロック)
春夏連続の甲子園をめざす帝京が有力。第3シードの淑徳や昨夏4強の修徳、日体大荏原など実力校がそろう。
帝京は昨秋の公式戦で4本塁打の安藤丈二や目代龍之介ら好打者がそろう。エース仁礼パスカルジュニアを中心とした投手陣の出来がかぎになる。
淑徳は8強入りした昨夏から主力の岩橋和志、豊田遼、井上翔太、浜田拓輝ら好打者が残る。春夏合わせて8度の甲子園出場がある修徳が勝ち上がると、両校は3回戦で対戦する。
昨夏、都立で唯一8強に進んだ江戸川や小山台にも力がある。
大会展望(東東京Dブロック)
第2シードの岩倉と昨春選抜出場の二松学舎大付を明大中野、日大豊山、堀越が追う。
岩倉は抑えで登板するエース佐藤海翔や、球種が豊富な和田斉親、小林辰生と投手陣が充実している。ノーシードから4年ぶりの夏の甲子園をめざす二松学舎大付は投打のバランスがいい。
日大豊山はエース加藤瑛太を中心に、1次予選で敗れた昨秋、今春の雪辱に燃える。明大中野は昨夏も投げた本格派右腕の関飛鷹ら、投手陣の層が厚い。堀越は昨夏8強と地力がある。
西東京大会の組み合わせ大会展望(西東京Aブロック)
強豪がひしめく実力伯仲のブロックになった。
第1シードの国士舘は、鈴木亮汰、大信田怜真の1、2番の機動力が持ち味で、今春の都大会で準優勝した。春に東海大菅生に勝った創価が勝ち上がれば、国士舘と対戦する2回戦は注目のカードとなる。
2年ぶりの優勝をめざす早稲田実と、10年前の代表校である八王子の1回戦も激戦が予想される。早稲田実の投手陣が八王子打線を抑えられるかがカギになりそうだ。
シード校の駒大も上位を狙える力がある。
大会展望(西東京Bブロック)
シード校の桜美林、世田谷学園に、昨夏優勝の日大三、昨夏準優勝の東海大菅生がノーシードで入り、大会屈指の激戦ブロックとなった。
昨夏の甲子園でも存在感を放った日大三の打力は健在。3番の田中諒、4番の宇田津徳志らを中心に、どこからでも得点を狙える。東海大菅生は、制球のいい薗部大輔や速球が持ち味の伊佐諒太郎ら、投手力が充実する。
桜美林は攻守ともにレベルが高く、世田谷学園は春の都大会で二松学舎大付、共栄学園に競り勝つなど、粘り強い。
大会展望(西東京Cブロック)
試合巧者の国学院久我山がブロックの中心となりそうだ。右腕の関谷一輝、左腕の平戸瑛一朗ら投手陣が充実する。春の都大会では、優勝した関東第一と準々決勝で対戦し、しぶとい野球で苦しめた。
聖パウロ学園は、俊足の河口龍弥ら走塁の技術が高く、相手にプレッシャーをかけられる。甲子園経験のある日大二は機動力と状況に応じた打撃が武器。日大桜丘、明大八王子も地力がある。
都立では昨秋の都大会8強で、切れ目のない打線が持ち味の日野も上位を伺う。
大会展望(西東京Dブロック)
第2シードの佼成学園が有力。春の都大会では選抜出場の帝京を破った。本格派右腕の前田将弥は140キロを超える直球が武器。4番の中村慈胤は大会屈指のスラッガーとして注目される。
八王子実践は攻守に力があり、優勝争いのダークホースと言えそう。エースの塚原翔太はナックルカーブやスプリットも投げる技巧派。強肩捕手の大塚逸輝は長打力も魅力だ。
夏の甲子園に過去3度出た日大鶴ケ丘は、堅守からリズムをつくる。国立や東大和など都立勢にも期待がかかる。
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