平地が少ない「長崎」は九州で一番、全国でも5番目に棚田の面積が広い県ですが、県内の多くの「棚田」が高齢化や後継者不足などで継承の危機に直面しています。

【写真を見る】日本の棚田100選 “土谷棚田”「自分たちの田んぼを離したくない」棚田を愛する12歳と家族の物語【土谷棚田の一年(2)田植え】

様々な苦労がありながらも、「棚田」で米を作り続ける人たちの「棚田」への想いを追いかけるシリーズ「土谷棚田の1年」。今回は「田植え」です。

400枚の田んぼが広がる「土谷棚田」。その1枚1枚に米作りを代々続ける「家族」の物語を取材しました。

■3世代で守る棚田 12歳が語る「受け継ぐ」決意

2026年3月のおわり、太田さん一家が管理する田んぼでは、土を細かく砕き平らにならす「代かき」と、田んぼの壁に土を塗り付けて水漏れを防ぐ「畦塗り」の作業が行われていました。

太田裕樹さん(33):
「水が漏れないように貯めたものを。畔から水が潜っていったりするとです。水を留める感じですね。」

3世代にわたって、この棚田を管理している太田さん一家。12歳の凜大朗さんも、5歳のころから米作りを手伝っています。

太田凜大朗さん(12):
Q.将来はこの田んぼをどうしたい?「受け継ぎます。自分たちの田んぼを離したくない。」

■親から子へ受け継ぐ苗の「植え方」

2026年4月中旬、本格的に早期米の田植えが始まりました。

前田貴徳さん(48):
「うちは種籾から種蒔きして苗作りします。毎年しますけどなかなか思うようにはいかないですね」

13枚の田んぼを管理する前田さん一家の長男・貴徳さんは、種籾から育てた「苗」を手押しの機械を使って植えています。

前田廣子さん(74):
「これ(苗が)浮いてるでしょ」「泥がしまっとらんでですね、、植えとらんとこ今から人間で植えていくとです、綺麗に。」

機械でうまく植えつけられず浮いてしまった「苗」は人の手で一株ずつ植えなおします。

■「こだわり」への本音と棚田管理のプレッシャー

兼業農家の滝元さん親子です。一見、同じように見える「棚田」での田植えですがそれぞれの「家」で親から子へそのやり方が受け継がれています。

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