海水淡水化ポンプで世界シェア1位、酉島製作所が次に狙うアフリカ市場と世界初の液化水素用ポンプの潜在力とは?アメリカの海水淡水化プラント

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 日本企業の競争力は低下した――そんな悲観論が語られる中でも、さまざまな業界で世界を相手に勝ち続けている企業があることをご存知だろうか。特定分野で圧倒的なシェアを握る“グローバル・ニッチ・トップ”に光を当てた『日本人が知らない!!世界シェアNo.1のすごい日本企業』(プレジデント社)から内容の一部を抜粋。知られざる日本企業の強さを、その軌跡とともに読み解く。

 海水を淡水化するためのプラントで使用されるポンプを100カ国に納入、世界シェア1位を誇る酉島(とりしま)製作所。水インフラを支え、水不足という社会課題に挑み続けてきた同社の成長戦略に迫る。

海水淡水化ポンプを100カ国以上に納入

酉島製作所(6363)

会社データ

・本社:大阪府高槻市

・売上高:865億円

・純利益:40億円

・資本金:15億円

・創業年:1919年

・従業員数:1921人

・上場市場:東証プライム

 (業績は2025年3月期)

■世界の水不足問題の解決に貢献

 酉島(とりしま)製作所は日本を代表する総合ポンプメーカーで、さまざまな種類のポンプを製造している。その中でも海水を真水にするプラント(施設)で使用されるポンプでは、世界シェア1位を誇る。

 海水を真水にする方式には、海水を熱して水蒸気を集めて真水にする「蒸発法」と、海水を特殊なフィルターに通して塩分を取り除く「逆浸透膜法」の2つがある。同社はいずれの方式でも40年以上の豊富な実績を持ち、「海水淡水(真水)化プラント」に用いられるすべてのポンプを製造することが可能だ。

 近年、主流となっている「逆浸透膜法」では、直径がナノメートル級の微細な穴を有するフィルターに海水を通さなければならず、海水を押し出すポンプは大きなパワーを必要とする。同社のポンプは海水淡水化プラントの心臓なのだ。

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