海や川でのレジャーの機会が増えるこれからの時季、注意が必要なのが水の事故です。

各地の消防本部に配備されている水難救助隊では、隊員たちが万が一に備え、日々訓練を重ねています。

去年、秋田市消防本部の水難救助隊に初めて女性隊員が加わりました。

活動に向き合うその姿を取材しました。

約100人の隊員が所属する秋田市消防本部の土崎消防署。

長谷川香子さんは消防隊員になって4年目。

屈強な隊員たちと肩を並べる長谷川さん。

訓練では、男性隊員との体力差を感じることも少なくありません。

長谷川香子さん
「日常的に筋力トレーニングとか、 励んでいて訓練や現場でも支障がないように体力づくりは頑張っていきたいと思います」

体を動かすことが好きだったことに加え、生まれ育った故郷に貢献したいという思いから、消防隊員を目指しました。

火災現場での消火活動やけが人の救急搬送など、命に関わる現場に携わる消防隊員。

秋田市消防本部に所属する435人のうち、試験や訓練を通過した33人が所属しているのが水難救助隊です。

長谷川さんはその中でただ一人の女性。

土崎消防署管内の秋田港付近では、水難事故で命を落とす人が後を絶ちません。

過去10年間で発生した水難事故は36件、25人の命が失われています。

水難救助隊の活動を間近で見てきた長谷川さん。

活動の幅を広げ、1人でも多くの命を救いたいという思いから試験に挑み、去年春、水難救助隊員になりました。

先輩隊員 佐々木貴洋さん
「彼女の性格ですね、明るい性格で、入隊してくれて非常に隊の空気が明るくなって、 非常にいい影響を与えてくれていると思います。長谷川隊員の持つ優しさとかきめ細やかさとか、そういったものが要救助者に安心感を与えてくれるものと思っております」

この日、参加したのは月に1回ほどの訓練です。

年度初めには、別の部隊と合同で実施し、現場での役割や連携を確認します。

長谷川さんにとって、初参加となる合同訓練。

釣り人が海に転落し、溺れたという想定です。

水の事故では、わずかな時間の差が生死を分けます。

溺れてから10分で死亡率は56パーセント、30分以上経つと助かる可能性はほとんどないといわれています。

迅速な対応が求められる中、潜水開始から約10分で救助が必要な人を発見し、陸へと引きあげました。

長谷川さんが初めて臨んだ、合同訓練。

無事に救助できた一方、今後に向けた課題もありました。

訓練後のミーティング
「(水難事故は)土崎消防署での管内の事案の頻度が非常に高いですので、水難救助隊としても、土崎消防署の連携訓練を最重視しています。今日はちょっとやはり、潜水までの時間が水難救助隊としては、時間がかかってしまったという印象があります。潜水の開始をもっと早くして、やっていきたいと思うんですけど、 水難救助隊もご覧の通りメンバー結構入れ替わってまして、 レベルをなるべく落とさないように努めてこれからもやっていきますので、連携訓練これからもよろしくお願いします」

長谷川さん
「もっと先輩の隊員たちは、もっと周りを見て、素早く指示を出したり、活動できているので、私も先輩を見習って、もっと素早く活動して、周りの人たちを視野をもっと広く持って、現場で活躍できればいいなと思います」

※6月9日午後6時15分のABS news every.でお伝えします

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