
畑で苗を植える利用者ら=瑞穂市で
さまざまな人に農業を身近に感じてもらおうと、地域で有機農業の推進活動をしている瑞穂市の団体「Mizu−tama」(ミズタマ)が、障害者とともに畑でイネを育てる取り組みを始めた。4日には、市内の耕作放棄地で苗植えに挑戦。水田と違い、ぬかるみが少なく、安全に作業できる畑を使うことで、農業と福祉を融合した新たなモデルケースを目指す。
団体は、県のアグリパーク重点推進モデルに採択されており、農薬を使わない有機農業の販売会や、定期購入のサービスなどを展開している。後継者が不足する農業の現場で、気軽に農業に携わってもらおうと、苗植え体験や田んぼ遊びなどを企画している。
団体のメンバーらは昨年、耕作放棄地を使って田植え体験を企画した。田んぼに盛り土がしてあり、水を張ることが困難だったため、畑でイネを栽培。畑はぬかるみが少なく、足腰の弱い障害者や子どもでもけがのリスクが少ない。
この日は、障害者通所施設「福祉作業所 豊住園」の利用者と職員約20人が、施設近くの耕作放棄地に訪れた。足場が安定した畑で利用者は、職員が掘った穴にそっとイネの苗を入れ、土をかぶせていった。成育状況を毎日観察できるように、バケツにも苗を植え、施設に持ち帰った。
団体の藤島瞳代表(46)は「みんなが気軽に参加できる農業を展開して、後継者不足や耕作放棄地などの課題を解決していけたら」と、今後も活動の輪を広めていこうと意気込んでいる。 (山脇彩佳)
