
ペルー、アンチョビー禁漁を延長−海水温上昇でエルニーニョ懸念
(ブルームバーグ):ペルー政府は、同国沿岸の太平洋海水温の上昇を受け、アンチョビー(カタクチイワシ)漁の禁止措置を延長した。エルニーニョ現象による影響拡大への懸念が高まっている。
生産省の資料によると、禁漁は6月10日まで継続される。当初は15日間の予定で5月12日に導入されていた。
ペルーにおけるアンチョベータ(ペルーカタクチイワシの一種)の主要漁期は通常4−7月で、主に魚粉に加工される。飼料や肥料などに使われる魚粉の価格は今年、過去最高水準まで上昇しており、エルニーニョ現象が漁業に打撃を与えればさらに高騰し、中国など輸入国のコスト上昇につながる可能性がある。
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米気候予測センターによると、今後数カ月でエルニーニョ現象が発生し、年後半にかけて強まる可能性が高まっている。同現象は世界的な気象パターンを変化させ、山火事リスクを高めたり、洪水・干ばつを引き起こすことがある。
エルニーニョ現象で太平洋の水温が上昇すると、ペルー沖のアンチョビーはより冷たい深海へ移動し、漁獲が困難になる。2023年にもペルーは海水の異常高温を理由に漁を禁止した。当時は海水温上昇の結果、まだ繁殖していない未成魚の数が増加した。
キスペ生産相はインタビューで、ペルーのアンチョビー漁業は現在、今シーズンの総漁獲枠の24%に達しており、通常11月から1月にかけて行われる第2シーズンについても見通しは明るくないと述べた。「良くない第2シーズンとなるリスクは高い」とし「仮に第2シーズンがあったとしても、漁獲枠は大幅に縮小される見込みであり、第2シーズンが全くない可能性さえある」と警鐘を鳴らした。
同国最大の産業漁業団体である全国漁業協会の会長、ジェシカ・ルナ氏によると、漁業はペルーの国内総生産(GDP)の約1%を占め、約25万人の雇用を支えている。「何千もの家族が収入を失うことになり、極めて深刻な社会的打撃だ」と語った。
米気候予測センターによると、エルニーニョ現象が11月から1月にかけてピークを迎える際、強いまたは非常に強い現象に発展する確率は67%だという。
同現象の監視を担当するペルー政府機関エンフェンは、沿岸型エルニーニョは8月まで「中程度」の強さで続くと予測している。
原題:Peru Extends Halt on Anchovy Fishing as El Niño Threat Looms (1)(抜粋)
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