優勝したカリッサとイタロ. (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)

ニュージーランド、ラグラン、マヌ・ベイ(2026年5月25日(月) – 本日、世界チャンピオンであり東京2020オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア(HAW)とイタロ・フェレイラ(BRA)が、2026年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦である「Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy」で優勝した。

 

 

2019年に世界タイトルを分け合ったこの2人の勝者は、それぞれソイヤー・リンドブラッド(USA)とモーガン・シビリック(AUS)を破り、親になって以来初の勝利を勝ち取った。

ラグランのマヌ・ベイでは、4~5フィートの極めてクリーンな波が大会最高のコンディションを生み出し、ニュージーランドの海岸で初めて開催された男女CTイベントはエピックな幕切れを迎えた。

 

 

カリッサ・ムーア(HAW) (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)

 

驚異的な復活を遂げたカリッサ・ムーア(HAW)は、2シーズンのブランクを経て、娘の「オレナ」を出産した後、2023年以来となる初のCT大会優勝を果たした。

 

5度の世界チャンピオンでありオリンピック金メダリストである彼女は、ニュージーランド随一のレフトポイントであるラグランで初めて開催されたチャンピオンシップ・ツアー(CT)イベントを圧倒し、全ラウンドで最高ヒートスコアを記録した。

 

特に準決勝では、今シーズン最高となる20点満点中19.00という、ほぼパーフェクトなスコアをマークした。この結果により、ムーアは通算29勝を挙げ、CT通算勝利数ランキングで2位の座をさらに確固たるものにした。

 

カリッサ・ムーア(HAW)(Photo by Oscar Hetherington/World Surf League)

 

CTの50年の歴史において、母親として大会を制した女性選手となったムーアは、出産後に2勝(直近は2008年)を挙げた同郷のメラニー・バーテルス(HAW)や、娘の誕生後にCT通算21勝のうち15勝を勝ち取った4度の世界チャンピオン、リサ・アンダーセン(USA)らのリストに名を連ねることとなった。

 

ムーアの勝利は、8度の世界チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)と似た軌跡をたどっている。ギルモアもCTから2シーズン離脱した後、今月初めの第3戦において地元ゴールドコーストで衝撃的な優勝を飾った。

 

ムーアはまた、2010年にニュージーランドのタラナキで開催された史上初の女子CTでも優勝している。

 

これはツアー参戦1年目の17歳での初勝利であり、彼女は賞金全額を地元のワイタラ・バー・ボードライダーズ・クラブに寄付した。同クラブのメンバーの一部は、今回の大会で彼女を応援するために駆けつけた。

 

2019年以降、CTに出場したすべての年でレギュラーシーズンを制してきた33歳の彼女が、ランキング6位に浮上したことは、ツアーの新世代にとって大きな脅威となる。

 

カリッサ・ムーア(HAW) (Photo by Oscar Hetherington/World Surf League)
カリッサ・ムーア(HAW) (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)

 

「これはお母さんたちへのメッセージです。夢を見続けたいなら、決して諦めないでください」とムーアは語った。

「2年前にサーフィンから離れた時、この感覚を取り戻せるかどうか、あるいは美しい観客の前で、美しい場所で、ビーチにいる家族と共に、たった一人の相手とパーフェクトな波に乗るこの機会が再び訪れるかどうかは分かりませんでした。

 

その過程では、自分自身をひどく疑うこともありました。だからこそ、この優勝は私にとって非常に大きな意味を持っています。

 

夫にも感謝を伝えたいです。彼がいなければ、これは実現しなかったでしょう。そして、私たちが訪れるあらゆる環境や場所に順応してくれている愛しい娘へ。彼女が進んでついてきてくれなければ、私は成し遂げられなかったでしょう。彼女は、自分でも気づかなかった強さを私に与えてくれました。

 

そして父もここにいます。私にとって、父と共にこの瞬間を迎えられたことは、まさに「一周回って元の場所(原点)に戻ってきたようなドラマチックな瞬間」ような感覚です。

 

私たちの初めてのCT優勝はここニュージーランドでしたから、父と共にここで優勝できたことは本当に素晴らしいことです。そして、姉もここに来てくれましたし、故郷にいる家族全員も本当に特別な存在です。

 

この優勝を、昨年亡くなった友人、グレッグ・ブラウニングに捧げたいと思います。彼は私が今まで出会った中で最も素晴らしい人間であり、私たち全員が目指すべきお手本だと思います。なぜなら、彼は優しさと愛を持って生き、人々を大切にしたからです。それこそが大切なことだからです。」

 

 

 

非常にエキサイティングなファイナルでは、2024年のルーキー・オブ・ザ・イヤーであるソイヤー・リンドブラッド(USA)が、最後までムーアをプッシュした。

 

リンドブラッドが先制してスモールスコアを挙げた後、ムーアが第2ラウンドを制し、リンドブラッドの7.67に対し、エクセレントな8.50でスタートを切った。

 

大きなセットでムーアがワイプアウトしたことで、リンドブラッドが優位に立つチャンスが訪れた。南カリフォルニア出身のグーフィーフッターである彼女は、一連の鋭いフォアハンド・カーブを決めて9.00を記録し、ムーアには8.18が必要となった。

 

ハワイ出身の彼女は攻撃を続けたが、再びエクセレントなスコアを奪うことはできなかった。しかし、残り6分を切ったところで掘れ上がったインサイドセクションが開き、彼女は3つの力強いバックハンド・ブラストをシームレスに繋げて9.40をスコアし、ヒート合計17.90を記録した。

 

 

ベラ・ケンワージー(USA)、同じくオリンピック金メダリストで2023年世界チャンピオンのキャロライン・マークス(USA)、そして同胞のベティルー・サクラ・ジョンソン (HAW)など、自身のキャリアに多大な影響を与えたライバルたちを次々と退け、ムーアは再び表彰台の頂点に立った。

 

 

 

「ヒートの多くの時間、私は追い詰められていました。[ソイヤー・リンドブラッド]が9.00を叩き出した時、私は『よし、波が必要だ。本気を出さなきゃ』と思いました」とムーアは続けた。

 

「ソイヤーはこの大会を通して絶好調でした。彼女をとても尊敬していますし、今年は本当に調子が上がっていると思います。

 

この場所は、本当に長い間、私の心の中で特別な場所でした。2010年にここで経験したことは、私のキャリアに対する見方、成功とは何か、そしてどう生きたいかという考えを根本から変えてくれました。

 

タラナキのコミュニティの皆様、そしてここにいる皆様に、心から『マハロ』と言ったいです。皆様が毎日、ここに来て応援してくださったことにも感謝しています。この場所にある愛とエネルギー、そしてマナは言葉では言い表せないほど素晴らしく、一生忘れることのない思い出となるでしょう。」

 

 

 

イタロ・フェレイラ(BRA) (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)
イタロ・フェレイラ(BRA). (Photo by Oscar Hetherington/World Surf League)

 

イタロ・フェレイラ(BRA)は、本日CT通算11勝目を勝ち取り、ランキングナンバー1の座を奪還した。これにより、2年連続で「サーフシティ・エルサルバドル・プロ・プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロ」にイエロー・リーダー・ジャージを着て臨むことになる。

 

2019年の世界チャンピオンであり、オリンピック金メダリストでもある彼は、2022年と2024年には世界タイトル争いで2位を果たしており、昨シーズンは5つの大会でランキング首位を維持していたが、その後4位に後退していた。

 

フェレイラはガブリエル・メディーナ(BRA)からランキング首位の座を勝ち取った。同じく世界チャンピオンのヤゴ・ドラ(BRA)とフィリッペ・トリード(BRA)もトップ10に名を連ねている。

ミゲル・プポ(BRA)とサミュエル・プポ(BRA)の兄弟が加わり、ランキング上位を争うブラジリアン選手は計6名となった。また、最近父親になったフェレイラは、息子と妻のために戦うことで、ツアーにおいて新たな意欲を感じている。

 

イタロ・フェレイラ(BRA) (Photo by Oscar Hetherington/World Surf League)

 

「本物のレフトで大会に勝てて本当に興奮しています。これまでチョープーやパイプなど、大きな波はありましたが、パーフェクトなレフトはありませんでしたから」とフェレイラは語った。

 

「『よし、これが俺の大会だ』と思いました。だって、本当にたくさんサーフィンをして、すべてを捧げてきたんですから。2ヶ月間、子供も妻も置いてツアーを回ってきました。

 

『よし、この大会に全エネルギーを注ぐ時だ』と。ただ、すべてに神様に感謝したいです。ここに滞在し、ここにいる機会、この大会で優勝できたこと、素晴らしい家族がいること、そして私の背後に美しい歴史があること。

それでも私はまだ走り続けています。それが私のエネルギーです。今、私は新しい人生を築きつつあり、それは本当に最高です。父の力ですよね? 本当に幸せです。」

 

 

 

ファイナルでは、この大会で際立った存在でありながら、全く対照的なスタイルを持つ2人が対決した。フェレイラの超高速でエレクトリックなフロントサイド・サーフィンに対し、モーガン・シビリック(AUS)はソリッドでクリティカルなバックサイド・スナップを繰り出した。

 

このHEATでは両選手とも最高のパフォーマンスを見せ、40分間のマッチアップの中で、それぞれ大会通算最高となる2ウェイブ・トータルをスコアした。

 

シビリックは序盤から優位に立ち、一連の巨大なヴァーティカル・リエントリーを決めて8.90をスコアし、フェレイラを追い詰めた。フェレイラは動じることなく、1本の波で連続エアリバースを決めて9.33で反撃し、その後も数々のカーブとスナップを披露した。

 

波の勢いが衰える中、シビリックはこのヒートで乗れたはずの最後の波を逃し、フェレイラが12ヶ月以上ぶりの勝利を勝ち取った。

 

 

「素晴らしい大会だった」とフェレイラは続けた。「私たちはこのレフトを待ち望んでいました。ニュージーランドに到着してからも、ここ2日間ほど待たなければなりませんでした。いつもライトの波ばかり乗っている私たちにとって、普段とは違うタイプのサーフィンを披露できたことは、本当に素晴らしく、とても楽しかったです。

 

この場所が本当に大好きで、ここでサーフィンをして、仲間たちと過ごす時間は最高でした。また戻ってくるのが待ちきれません。ファイナルで、私たちへの応援を耳にできて良かったです。モーガンにもお祝いを申し上げます。彼は今週ずっと素晴らしいサーフィンを見せてくれました。」

 

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA). (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)
ソイヤー・リンドブラッド(USA) (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)は、キャリア最高のパフォーマンスを披露し、CTでの3度目の2位を勝ち取った。今大会を通じてカリッサ・ムーア(HAW)が打ち立てた基準値に最も近づいた唯一の女性選手であるリンドブラッドは、ツアーのトップ選手にも引けを取らないフォアハンドの攻撃を見せた。

 

ほぼすべてのHEATでエクセレントなパフォーマンスを見せた20歳の彼女は、8度の世界チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)や、2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライト(AUS)、そして同じ南カリフォルニア出身のグーフィーフッターであるアリッサ・スペンサー(USA)といった強豪たちを次々と破った。

この結果により、リンドブラッドはキャリア最高タイとなる世界ランキング5位に浮上した。

 

「本当に素晴らしい一日でした。この大会を締めくくるのに、これほど素晴らしいコンディションに恵まれたことに心から感謝しています」とリンドブラッドは語った。

 

「ここ数週間は長かったですね。ここにいるのが本当に長く感じられますが、とても素敵な経験でしたし、この国が大好きです。

皆さんとても親切で、ニュージーランドでの時間を心から楽しめました。今年のスタートは順調で、残りのシーズンも本当に楽しみです。私の時代が間違いなくもうすぐやってくると感じています。本当に恵まれていると思います。」

 

 

モーガン・シビリック(AUS). (Photo by Rambo Estrada/World Surf League)
モーガン・シビリック(AUS). (Photo by Ed Sloane/World Surf League)

 

26歳のCT復帰組モーガン・シビリック(AUS)は今週、マヌ・ベイの長いレフトブレイクでまたもや驚異的なパフォーマンスを披露し、その強烈なバックサイド・アプローチを世界に印象付けた。

 

このオーストラリア出身のナチュラル・フッターは快進撃を続け、決勝進出までの道のりで、地元のワイルドカード選手ビリー・ステアマンド(NZL)、イーサン・ユーイング(AUS)、リアム・オブライエン(AUS)、和井田リオ(INA)、そしてグリフィン・コラピント(USA)を次々と破った。

 

最終的には優勝を逃したものの、今回の2位は、2021年にロットネスト島でガブリエル・メディーナ(BRA)に次ぐ2位となった際のキャリアベスト記録に並ぶものだ。シビリックは2026年シーズンにおいて、第1ラウンドから決勝進出を果たした初のサーファーとなり、エルサルバドル大会を控えてランキングを16位まで16ランクアップさせた。

 

 

「ここに来られて本当に感謝しています。素晴らしい経験でした」とシビリックは語った。「この2週間はエピックな経験でした。ここは本当に素敵な国で、見どころや楽しみがたくさんあるので、波がない時でも、ぶらぶらしたり、探検したり、周りを見渡したり、ただその瞬間を満喫したりするのがエピックでした。

 

やることがたくさんあるからこそ、そうすることが簡単にできた気がします。本当にエピックな経験でしたし、今日は素晴らしい波に恵まれ、エピックなファイナルとなりました。

 

イタロ[フェレイラ]があの調子で、空を飛ぶように滑っている時は、彼と対戦するのはいつも難しいものです。ここ数年、本当に多くの努力を重ねてきましたし、ただここに戻りたかったのです。

 

これで、自分が戻ってきたということを自分自身に証明できたと思います。ここに残って、今年中にさらに良いパフォーマンスをいくつか披露できるよう頑張りたいと思います。本当に嬉しくてたまりません。」

 

 

「2026 コロナ・セロ・ニュージーランド・プロ プレゼンテッド・バイ・ボンソイ」のハイライトは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

女子ファイナル結果

優勝:カリッサ・ムーア(HAW) 17.90

2位:ソイヤー・リンドブラッド(USA) 16.67

男子ファイナル結果

優勝:.イタロ・フェレイラ(BRA) 17.50

2位:モーガン・シビリック(AUS) 15.80

「Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy」男子セミファイナル結果

HEAT 1:モーガン・シビリック(AUS)15.34 DEF グリフィン・コラピント(USA)12.20

HEAT 2:イタロ・フェレイラ(BRA)15.10 DEF ヤゴ・ドラ(BRA)12.33

 

次戦:サーフシティ・エルサルバドル・プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロ

「サーフシティ・エルサルバドル・プロ プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロ」は、2026年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦であり、2026年6月5日から15日までの期間に開催される。

 

大会の模様はWorldSurfLeague.comおよび無料のWSLアプリでライブ配信される。

詳細については、WorldSurfLeague.comを参照のこと。

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