
キャディバッグにのぞく目新しいギア、『雑誌で見た!』というレアなウェア。同伴プレーヤーの持ち物ってなんか気になりませんか? トレンドも重要だけど、変わらない定番アイテムや名品も然り。BRUDER編集部がピックアップした“なんか気になる”ブランドやアイテムを紹介します。『それ、どこの?』って言わせたもん勝ちですよ、お洒落は。
Onitsuka Tiger(オニツカタイガー) 『MEXICO 66 GOLF』/¥33,000

ゴルフというスポーツが、かつての「特別な社交場」から、より日常に近い「ライフスタイル」へとシフトして、もうずいぶん経つ。ウェアのカジュアル化が進み、境界線が曖昧になった現代において、今回紹介するアイテムは多くのゴルファーが待ち望んでいた最後のピースかもしれない。
日本が世界に誇るスポーツファッションブランド「オニツカタイガー」の、象徴ともいえるアイコンが、満を持してゴルフシーンに登場した。「え?ブランド初だったっけ?」と思わせるほど、その存在感はすでに多くの人にとって馴染み深い。
そもそも、ベースとなった『MEXICO 66』はどんなシューズなのか。ルーツは1966年、メキシコ五輪に向け開発されたトレーニングシューズ『リンバー』にさかのぼる。今やブランドの顔である「オニツカタイガーストライプ」が初めて採用されたのが、このモデルと言われている。

誕生から半世紀以上を経てもなお、世界中で愛される理由に、「普遍的な造形美」と「文化的背景」の融合がある。スリムでシャープなシルエットは、スニーカー特有の野暮ったさを削ぎ落とし、どんな装いも引き締める。さらに、2000年初頭の映画『キル・ビル』に代表されるポップカルチャーとの結びつきや、欧州のファッショニスタに見出された歴史が、スポーツ用品を超えた“ファッションアイコン”としての地位を築いた。

『MEXICO 66 GOLF』は、その完成された美学を一切損なうことなく、ゴルフに必要なスペックを驚くほどスマートに備えている。歩行時の快適性はオニツカタイガーの真骨頂。スパイクレスでありながら高いグリップ力を発揮する専用設計のアウトソールで、スイング時の複雑な足の動きをサポートする。ミッドソールにはクッション性に優れた素材を採用している。
「新しいもの」はあふれているけど、「変わらない価値」を持つものが結局、一番心地いい。半世紀を超えて磨かれてきたクラフツマンシップを、軽やかに芝の上で履きこなす。そんな自由なスタンスにこそ、大人の審美眼は宿るものだ。長く愛される理由を知り、遊び心も忘れない。成熟した大人にこそ、この伝説のストライプはふさわしい。
MEXICO 66 GOLF¥33,000/税込
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Text : Junko Itoi
