「なぞかけ」のコツをねづっち師匠が直伝!
ととのいました!
「桜」とかけまして
「新人の落語家」ととく
その心は
「どちらも公園(公演)が待ち遠しい」
パンダっちです♪
実践すれば、雑談が盛り上がる!?
「なぞかけ」の魅力と、今すぐできるなぞかけのコツについてたっぷりと♪
先生は、来月6月7日に北海道幕別町にやってくる”ミスターととのいました!” ねづっち師匠です!!
(聞き手、再編集:サウナ野郎パンダ・リ―)
開口一番!ねづっち なぞかけ3題

春
―北海道も桜が咲いて「春」らしくなってきました。「春」というお題でどうでしょう ?
ねづっち:ハイ、ととのいました!「春」とかけまして、「トランポリン」とときます。
その心は、
「そこにスプリング(Spring :春、バネ)があるでしょう」
ねづっちです♪
北海道
―お~♪ 続きまして「北海道」でお願いします!
ねづっち:え―、ととのいました。「北海道」とかけまして、「人が苦手」とときます。
その心は
「仁義、好かん(ジンギスカン)」
ねづっちです♪
熊
―上手い(笑)!北海道ではリアルに熊が出てきたりします。最後は「熊」でお願いします!
ねづっち:え―、ととのいました!「熊」とかけまして「このホルモン、生焼け?」とときます。
その心は
「身の(ミノ)危険を感じる」
ねづっちです♪
―ありがとうございます(笑)
「なぞかけ」のススメ!

まず「同音異義語」を連想しよう!
―即興でのなぞかけ、お見事です!ねづっち師匠の頭の中では、一体どういうことが起きているのか伺えますか?
ねづっち:お題をもらって、そのお題に対する連想ワードをこう浮かべて、それと「同音異義語」になるもの、「同じ発音で違う意味の言葉」が見つかったらそれが「オチ」になるんですよ。
―「同音異義語」は同じ発音で違う意味の言葉ですよね
ねづっち: 後から「なになに」とを当てはめるっていう感じなんです。「春」だったらすぐに「スプリング(Spring: 春、バネ)」ということを連想したんで、「トランポリン」という言葉を後から当てはめてあげれば、あのなぞかけができるっていう感じなんです。
―なかなか瞬時には思いつけません(笑)
ねづっち:もう、練習ですね!
―今お題を3つ、「春」「北海道」「熊」で師匠に即興でなぞかけしていただきましたが、この「なぞかけ」。関係ない2つの言葉を結びつける時の気持ちよさ、みたいなものはあるんですか?
ねづっち: やっぱりバシッ!と決まった時は、めちゃくちゃ気持ちいいですよね(笑)で、特に僕なんかは舞台でやるのでお客さんが「うわーっ!」と反応が来るとものすごい気持ちいいです。
元ネタはYahooニュースで!
―師匠の本を配読すると「なぞかけは会話や雑談でも応用できます」と仰っていますが、やってみるとムズカシイ(笑)。どういう感じでネタを仕込んでいらっしゃるんですか?
ねづっち:まぁ、大体「Yahooニュース」を読んでいます。今話題になっているニュースはなんか来そうじゃないですか。で、今だったら「ホルムズ海峡」ってお題がすごい来るんですよ。
―デリケートな時事ネタ(笑)
ねづっち: そうですね。やっぱりある程度注目しておいて「来そうだな」っていうお題はちょっと考えておいたりしますね。
―TPO と言いますか、聞いてる人に合わせないと笑いが起きない。心がけていることはありますか?
ねづっち: 何て言うんですかね。時事ネタは、「悲惨な感じにならないように」っていうのは考えますね。
「ととのいました!」誕生秘話
―ねづっち師匠といえは名ゼリフの「ととのいました!」。最近僕らサウナ―は「ととのった!」なんて言っていますが、元祖はねづっち師匠。思いついたのはどういう瞬間だったんですか ?
ねづっち: あれは、スピードワゴンさんのラジオ番組に出た時に、何気なく「なぞかけ得意だよね?」って振られてなぞかけのお題を出されたんですよ。その時に何気なく、「なぞかけが、ととのいました!」って言ったら小沢さんも井戸田さんも同時に「『ととのいました』って何だよ(笑)」って食いついてきて。そこから言うようになったんですよね。
―とっさに浮かんだ!
ねづっち: ハイ。で、またお題を振られた時に「できました!」って言ったら「『できました』じゃないでしょ。『ととのいました』でしょ!」って言われて。もうそこからですね。本当にあの2人があの反応してくれなかったら、なかった言葉ですよね(笑)なんとなく浮かんだんですよ。
なぞかけの「基準」
一なぞかけの中ではやっぱりボツにされるものとそうじゃないものがあると思います。その「基準」はなにかあるんですか ?
ねづっち: とりあえず思いついたことを言ってみて。で、反応が悪かったらもうそれ言わないようにして(笑)
―なるほど(笑)師匠のなぞかけは名人芸!真似して嫁さんに試してみたんですが「面白くない」と言われました(笑)。
ねづっち: まぁ…簡単にやられちゃったら仕事になんなくなっちゃうんで。はい(笑)
―ですよね(笑)「なぞかけ」って、やはり日本語ならではの笑いなんでしょうか?
ねづっち: そうですね。やっぱり日本語はすごく同音異義語の数が多いので。「なぞかけ」はすごい昔からある「言葉遊び」ですから。やっぱり日本語に合ってるんでしょうね。
なぞかけは「スピード勝負」
―文献を見ますとなぞかけは明治からあったと言うんですが。AI に聞いたら「ねづっちさんが2010年ぐらいから流行らせた」と言ってました(笑)
ねづっち:なるほど(笑)
―「ねづっち師匠にとってのなぞかけ」を伺います。「お客さんとの対話」という面があると思います。特に力を注いでらっしゃるのはどんなことですか?
ねづっち: やっぱり「スピード勝負」のところがあります。もう真っ先に浮かんだやつをとりあえず答えるっていうことと。あとは「耳で聞いてわかるなぞかけ」ですよね。生だと字幕は出ないので、耳で聞いて理解できるレベルのなぞかけっていうのが1番いいと思います。
―そこが難しい!
シンプルで分かりやすく
ねづっち:そうですね。で、なぞかけは、はまり出すと「凝ったものを作りたくなる」んですよ。で、二重にも三重にも意味がかかるやつとか。時間をかければそういうのもできるんですけど。でもそれって耳で聞いただけじゃよくわかんなかったりするんで。結局やっぱり「シンプルで分かりやすい」のがいいんだなっていう風に思いますね。
―聞いてるこちらの日本語レベルも試されます(笑)ちなみに、スランプはないんですか?
思いつかない時の秘策!
ねづっち: スランプ。スランプは特にはないですが。そうですね…。1回だけ全然思いつかない時があったんですけど!
―はい!
ねづっち: その時は堂々と(意味が)かかっていないことを言ったんですよ。そしたらお客さんが「おお~っ!」て言ってくれたんで、「騙せた」と思いましたね(笑)
―(笑)ねづっち師匠のなぞかけは即興感がスゴイですが、何十年も飽きずに続けられてきた理由は?
ねづっち: おかげ様で「なぞかけ」で世に1回出させてもらいましたからね…。うん。やっぱりなぞかけは僕の武器ですよね。これ、「飽きちゃだめ」です。
「よいなぞかけ」とは?
―愚問でした(笑)「なぞかけ」にもいろんなものがあると思います。「よいなぞかけ」というか。ねづっち師匠の中で「哲学」みたいなものはあったりされますか?
ねづっち: 1番いいのは「お題」も「なになにととく」も、「一言で済むなぞかけ」です。どうしても強引ななぞかけって、文章になっちゃう時があるんですけど。単語と単語でかけて、「問い」ができたら最高なんですよね。聞いてる人にも負担にならないですし。でも即興の時は、まぁ、無理やりひねり出したりすることもあります。強引な感じになっちゃう時もありますよね。
なぞかけ一筋 四半世紀!そのきっかけとは?
―なぞかけを始めて何年ですか ?
ねづっち: なぞかけをやり出してからは、25年ぐらいですかね。僕ちょうど芸歴が30年目なんですけど、途中でなぞかけに目覚めたというか。確か5年目か6年目ぐらいに「なぞかけにハマった」んですよね。
―そのきっかけは?
ねづっち: それは浅草の「東洋館」という演芸場で、立川流の落語家さんがゲストで来ていて、話の枕の部分でなぞかけをやっていたんです。
それが
「お坊さんとかけて 新聞の朝刊ととく その心は 今朝来て 今日読む(袈裟着て 経読む)」
というすごくよくできた古典のなぞかけなんですけど。それを聞いた瞬間に「これよりうまいの作りたい!」と思った。それで、「なぞかけ」にはまっていったんですよね。
―師匠の脳の中でなにか「気づき」があった!
ねづっち: そうですね。子供の頃から「言葉遊び」が好きでした。牧伸二さんとか堺すすむさん*。ああいう漫談が好きだったんですよ、子供の頃から。そういう下地があったんでしょうね。
*故・牧伸二:世相や日常のあるあるをハワイアンを奏でながらぼやくウクレレ漫談家、司会者。弟子は泉ピン子。名ゼリフは「あ~あ、やんなっちゃった、驚いた」
堺すすむ:フラメンコの調べに乗せて「な~んでか?」と問いかけてとんちやダジャレで答える「なんでかフラメンコ」で広く知られるギター漫談家。ギターの腕前はプロギタリストばりの本格派。
なぞかけのミライ
―この間 AI となぞかけで対決されて完勝されていました(笑)これからどういう風になぞかけを展開していきたいですか?
ねづっち:「変わらず」ですね!ずっとやっていきたいですけどね。ただ年を取った時にどんどんスピードが落ちていくんじゃないかなというのはあると思うんですけどね。80過ぎたぐらいでスピードが落ちていく。それでも「即興でやります!」って言ってお題をもらって。…10分ぐらい考えてたら面白いかなと思っています(笑)
6/7 北海道十勝幕別に降臨!

―6月に北海道十勝の幕別町でイベントがありますが、今どんなお気持ちですか?
ねづっち: もうとにかく、お客さんにたくさん入って欲しいという、それだけです!
―北海道は度々いらっしゃっていますが、思い出は?
ねづっち: 北海道は去年札幌の時計台ホールでやっぱりこの単独ライブをやらせてもらったり。由仁町で2回ほど2人会という形でやらせてもらったり。鶴居村や浜中町でも。北海道はすごい皆さんあったかくて、いいイメージしかないです。
―十勝、幕別町は?
ねづっち: 大樹町に行かせていただいて。
三遊亭好楽師匠と立川晴の輔師匠と3組でやらしていただいたんですけど。あと浦幌町、音更町も。幕別町は初めてです!
―今回は独演会。1時間なぞかけワールドになりますがメッセージを!
ねづっち: そうですね。あの…1時間なぞかけだけをやるわけじゃなくてメインは漫談になってますんで(笑)もちろんなぞかけもたっぷりやります!「言葉遊びの面白さ」を是非、見に来てくれた方には感じていただきたいなと思います。
―最後にあの無茶なお願いです。「幕別」というお題でひとつ― 。
ねづっち: じゃあ、今回のライブに引っかけた感じでいいですかね ?
ととのいました!
「幕別」とかけまして
「洋服のプレゼント」とときます。
その心は
「是非来て(着て)みてください」
ねづっちです♪
―うまい!ありがとうございます♪
「ねづっちのイロイロしてみる 60分 inまくべつ」
「ねづっちのイロイロしてみる 60分」は、2011年から東京・新宿歌舞伎町の小劇場「ハイジアV-1」でスタートした、師匠のライフワークとも言える公演です。
今年4月の公演で通算152回を数え、毎回チケットは完売する人気を誇っています。
2024年にはこの公演などの功績により、文化庁から「第74回 芸術選奨 文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」を受賞されました。
現在は落語芸術協会の協力のもと、名古屋の大須演芸場でも出張版が開催されています。
今回は、昨年の札幌時計台ホールに続いて道内では2回目となり、ねづっち師匠が北海道幕別町にやってきます。

【日程】
2026年6月7日 日曜日
【時間】
開場14:30/開演15:00
【会場】
幕別町百年記念ホール 大ホール
(中川郡幕別町千住180番地の1)
【料金】
全席指定(税込)
一般 前売 2,500円(当日 3,000円)
※未就学児入場不可
ねづっち 師匠

本名:根津俊弘、1975年生まれ。
東京都出身のなぞかけ漫談家、お笑い芸人。
2010年、「ととのいました!」のフレーズでなぞかけブームを巻き起こし、新語・流行語大賞トップ10を受賞。
2024年2月、独演会「ねづっちのイロイロしてみる 60分」などでの話芸が評価され「令和5年度(第74回)文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」を受賞。「なぞかけ」を世代を問わず楽しめる独自の芸に昇華させた功績が高く評価された。
現在は落語芸術協会や漫才協会に所属し、テレビ・YouTube・寄席など幅広く活動中。
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