“青い鳥” 音楽の都・ウィーンで歌声響かせる  兵庫・高砂の児童合唱団、ウィーン少年合唱団と共演

ウィーン少年合唱団カペルマイスター(常任指揮者・ブルックナーコア)、マノロ・カニン氏の指導のもと歌う、青い鳥児童合唱団のみなさん(ブルーのベレー帽・ホワイトのシャツ姿)〈2026年3月26日 ウィーン市・アウガルテン宮殿〉

 「青い鳥児童合唱団」(兵庫県高砂市)が2026年3月、オーストリアに渡り、ウィーン少年合唱団と共演した。

 音楽の都・ウィーンで“天使の歌声” と共演したのは2019年3月以来、7年ぶり2回目となる。

 ウィーン少年合唱団は、昨年(2025年)5月23日、大阪・関西万博のオーストリアナショナルデー行事として会場・夢洲のコンサートで歌声を響かせ、多くの感動を呼んだ。

 青い鳥児童合唱団は、高砂市出身で、日本人にはなじみ深い童謡「月の砂漠」「お山の杉の子」などを作曲した佐々木すぐる氏が創設した児童合唱団の名前を引き継ぎ、2013年に発足した。

 団長の上畠幸代さんの指導のもと、ウィーン式メソッドを取り入れ、小学生から大学生までの男女30人が活動している。
 2014年のウィーン少年合唱団・高砂公演を機に、団員の少年がウィーン少年合唱団への入団を果たした。

 今回、ウィーンに遠征したのは8歳から19歳までの男女19人。
 ウィーンでは、少年合唱団のカペルマイスター(常任指揮者)が発声練習やワークショップを行い、3月26日に歴史あるアウガルテン宮殿での交歓合唱と共演を果たした。

 青い鳥児童合唱団は「野ばら」(シューベルト作曲・ドイツ語での歌唱)、「日本の唱歌メドレー」「メリー・ポピンズ」などを披露。
 ウィーン少年合唱団は「カルミナ・ブラーナ」(オルフ作曲)「マンマミーア」などを歌った。

 出発前の練習で上畠さんは、心で歌うことを子どもたちに訴えかけた。「例えば、『たき火』垣根の垣根の曲がり角、曲がってみたらたき火があった…こんな風景はウィーンにはないんだよ」。
 上畠さんは、「日本の風土や文化を大切に、温かみをもって表現してほしい。ウィーンのメンバーも、それを聴きたいはずなのだから」と繰り返した。 

 中学3年の男子生徒(14)は小学4年から合唱の世界へ。「あこがれの舞台で歌うことができ、本当にうれしい」と喜び、「変声期の発声はつらかったが、独自のウィーン式メソッドで乗り越えることができた」。1日5分、口伝(くでん)の独独の発声法で鍛え、本番に臨んだ。

 高校2年の女子生徒(16)は2回目の共演。「ウィーン少年合唱団は体全体で歌っている。表現方法がまったく違う。音楽への向き合い方が変わった。やはり日本の歌をメドレーでアピールできたのが嬉しい」

 大学2年(19)の女性も小学4年から。「ウィーン少年合唱団のメンバーの自主的な姿勢や、音楽への情熱が違う。透き通るような天使の歌声そのものを学ぶことができた」と話した。

※児童・生徒については4月以降の学年で表記

 上畠さんは今回の遠征を終え、「この日のために厳しいレッスンを乗り越えてきた。厳しさの先にある経験こそが何にも代えがたい価値を持つ。子どもたちは心と体を開放させることを学ぶことができた」と振り返った。

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 ウィーン少年合唱団は今年(2026年)、通算38回目の来日公演を果たした。1926年に初の海外コンサートツアーを行ってから100周年を迎える。
 日本への初来日からは71年目。5〜6月、全国19都市での公演が予定されている。

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