おととし新潟県内の県立高校の男子柔道部員が自ら命を絶ちました。調査を行っていた第三者委員会は、学校の教員による行き過ぎた叱責などが自殺の主な原因だったとする調査報告書をまとめました。
【写真を見る】新潟県立高校 男子生徒の自殺の原因は「柔道部顧問の行き過ぎた指導」第三者委員会が調査報告書
問題を調査してきた第三者委員会が県教育長に手渡した調査報告書。
おととし自殺した県立高校3年生の男子生徒に関する報告書です。
調査報告書によりますと、男子生徒は柔道部に所属していましたが、おととし6月、県大会の試合で敗れた後、顧問の男性教諭から大声で指導を受け、翌日以降も部活動の練習前や練習中に叱責を受けました。
【県いじめ防止対策等に関する委員会 岩渕浩 第2部会長】
「監督による権威的かつ過度な指導という外部ストレス要因として作用し、短期間のうちに心理的負荷が累積的に増大することで、教員の指導を主たる契機とする死亡事案」
教員の指導などがきっかけとなった『指導死』だったと認定した上で、学校が男性教諭に対して「監督・けん制機能を実質的に作用させていなかった」とし、学校や県の教育委員会にも原因があったとしました。
【県教育委員会 太田勇二 教育長】「学校がそのかけがえのない命を守れなかったこと、学校の設置者として、ご遺族の皆様に深くお詫びを申し上げたいと思います」
その後、会見を開いた県教育委員会は、『指導死』と指摘した第三者委員会の報告を認め、改めて謝罪。
県内で『指導死』が明確に認められたのは、初めてだということです。
男性教諭は現在県内の別の学校に勤務し、柔道部以外の部活の顧問を担っているということです。
【県教育庁 高等学校教育課 今井亮二 課長】
「県教育委員会としても事実関係を把握する必要があるので、当該職員の話を聞く機会は当然必要。その上で、関係法令や教育委員会の規定に基づいて判断していく」
県教育委員会は、男性教諭から聞き取りを行い処分を検討するとともに、校長や競技団体などによる部活動の監視体制を構築するなどして、再発防止を進めるとしています。
新潟放送
