2024年7月、高知市の長浜小学校の男子児童が水泳授業中に溺れて亡くなった事故で、業務上過失致死の罪に問われている校長の裁判が27日高知地裁で開かれ、検察側は禁錮2年を求刑しました。
業務上過失致死の罪に問われているのは高知市立長浜小の校長・中村仁也被告(56)です。
起訴状によりますと中村被告は、高知市の長浜小のプールが壊れていたため、近くの南海中学校で水泳授業を実施し2024年7月5日、当時4年生だった松本凰汰さん(9)を溺れて死亡させたもので、中村被告は凰汰さんの身長より深いプールで泳がせているにもかかわらず、浮き具の使用やプール全体を監視できる者を配置するなど必要な安全措置を講じなかったとして、授業を行った他の教員と共に業務上過失致死の罪に問われています。
27日の裁判では遺族が意見陳述をし、父親は「凰汰は誰かの教訓になるために生まれたのではない。幸せになるために生まれてきた。それを奪ったことと向き合ってほしい」と訴えました。
検察側は論告で「被告は凰汰さんが亡くなる授業よりも前に行われた授業で、児童3人が溺れたと聞いた際も何ら危機感を持たず、児童の溺水を防止するための最も基本的な注意義務を怠った。被告の刑事責任は極めて重大で、被告がもたらした過失は極めて悲惨だ」として中村被告に禁錮2年を求刑しました。
これに対し弁護側は、事故は水泳授業に実際に当たっていた他の教員と過失の競合があると主張し、禁錮ではなく罰金刑を求めました。
長浜小の校長の判決公判は6月17日に開かれます。
