(CNN) イスラエル軍は、レバノン南部でイエス・キリスト像を破壊して写真を撮影した兵士2人が戦闘任務から外され、30日の軍事拘留を言い渡されると発表した。
この現場を目撃しながら止めようとせず、報告もしなかった兵士6人からは後日、事情を聴く予定。指揮官レベルの措置も講じられる可能性がある。
問題の写真は19日、SNSに浮上した。キリスト教徒の多いレバノン南部の町デベルで、十字架に架けられたキリスト像に対し、イスラエル兵がハンマーかおののようなものを振るう姿をとらえていた。この兵士は、十字架から外れたキリスト像の頭部を殴っている様子だった。

4月19日にSNSで出回った画像から入手した静止画像。レバノン南部デベルでイスラエル兵がイエス像の頭部を損壊する様子が写っている/Social Media
イスラエル軍はこの写真について調査に乗り出し、兵士の行為について「軍に期待される価値観とは相いれない」と強調。ベンヤミン・ネタニヤフ首相も20日、「最も強い言葉で非難する」との声明を発表した。
イスラエル軍は21日、デベルの住民と全面的に協力してキリスト像を交換したと発表。金属製と思われる新しい像は、新しい十字架の上に設置されていた。イスラエル軍は再発防止に尽力すると表明している。

イスラエル国防軍(IDF)は21日の声明で、「先ほどレバノン南部デベルの地元住民と緊密に連携し、損壊した像はIDFの兵士によって取りかえられた」と明らかにした/IDF/X
デベルはレバノン南部でイスラエル軍が占領している55町村の一つ。武装組織ヒズボラの拠点があるとしてイスラエルが包囲を続けるビントジェベイルから約6.4キロ西部に位置する。
