【写真を見る】9年前の男子生徒自殺 命日に遺族が現場で献花 判決は6月に【長崎】

公園の木々の下、遺族は花束を手向け、静かに手を合わせました。9年という歳月の経過を象徴するように、かつては小さかった桜の木が今では大きく枝を広げています。

男子生徒の母親は、
「桜の木はこんなに大きくなかったんですよね、9年前は。本当に何かこう、すごく大きくなったなぁと思いますね」
と、亡き息子を想い、成長した木を見上げながら言葉を詰まらせました。

■「いじめ」めぐり学校側と対立 6月に注目の判決

この問題は2017年、海星高校2年の男子生徒が自ら命を絶ったものです。遺族は一貫して「学校でのいじめ」が原因だったと主張してきました。

しかし、学校側はいじめの事実を認めていません。遺族は学校を相手取り損害賠償を求める訴えを起こしており、ことし6月8日に長崎地裁で判決が言い渡される予定です。

男子生徒の父親は、
「必ずいい報告ができて、(本人の)正義を証明して、より良い学校、より良い社会になるように、これからも頑張るよということを伝えました」
と、裁判への決意を語りました。

■法改正求める署名活動「終わりはない」

遺族は裁判と並行して、いじめ防止対策を怠った学校への罰則規定を設けるため、「いじめ防止対策推進法」の改正を求める署名活動を続けています。

これまでに集まった約6万5000筆の署名は、昨年11月に文部科学委員会へ提出されました。

男子生徒の母親は、
「今もまだ署名は続けていて、これに終わりはないと正直思っているんですね。続けていかないことには、改正の日はないんだろうなという風に思っています」
と話し、今後も活動を継続していく意向を示しました。

一方、自殺の原因について海星高校側は、「裁判中のためコメントできない」としています。

長崎放送