長野県天龍村天龍小学校の3~6年生23人が15日、毎年5月初旬に飛来する渡り鳥「ブッポウソウ」の巣箱を村内12カ所に設置した。住民有志でつくる「ブッポウソウを守る会」のメンバーや村職員、地元事業者などが協力。2月に全校児童で手作りした巣箱を橋の上部などに取り付け、巣箱での営巣を願った。
村鳥で県の特別天然記念物にも指定されているブッポウソウの保護を目的に、1998(平成10)年から続ける活動。巣箱作りにはじまり、設置、観察、営巣後の回収などを年間を通して行っている。
児童たちはこの日、2つの班に分かれて村内各所を巡り、巣箱を設置していった。天竜川に架かる平岡橋など橋のアーチ上部への取り付けには高所作業車を使用。児童も乗り込み、高いところでの作業を手伝い、巣箱からの視点を体験した。
初めて高所での作業を体験した3年の女子児童(8)は「ちょっと緊張して高いところは怖かったけど、自分たちが作った巣箱に(ブッポウソウが)入ってほしい」と語った。
作業を見守った永嶺誠一村長は「毎年飛来する数は同じくらいだが、1つの巣箱で4~5個卵を産んでひなが巣立っており、天竜川を北上して飯島町や中川村の方に行っているのではないか」と語り、「今年もゴールデンウイークの前後に飛来するのを楽しみにしている」と話していた。
昨年は5月13日ごろに村役場に飛来したのが確認された。以降は各所の巣箱でつがいとなり、産卵、ふ化、給餌に飛び交う姿が見られ、7月中に全ての鳥が巣立った。
