
2015年12月17日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)。REUTERS/Lucas Jackson/File Photo
[ニューヨーク 15日 ロイター] – 米国株式市場は、主要株価指数であるS&P総合500種とハイテク株中心のナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終えた。投資家は企業決算を好感するとともに、米・イラン交渉の進展に期待を寄せている。
ナスダックが最高値で引けるのは昨年10月29日以来。中東戦争への懸念から調整局面に入ったと確認されてからわずか13営業日後に、ソフトウエア株や広範なテクノロジーセクターの上昇に支えられ、取引時間中の最高値も更新した。
S&P500は前日、最高値に迫っていた。3月には1月27日に付けた最高値を9%下回っていた。
ファルコン・ウェルス・プランニングの創設者で最高経営責任者(CEO)のガブリエル・シャヒン氏は「多くの人々が、この最近の調整局面を単なる『買い場』(訂正)と捉えていた」と指摘。「ニュースの見出しを抜きにすれば、われわれのビジネスや経済全体に根本的な問題はない。投資家はS&P500の底堅さに注目し、経済のエンジンが依然として順調なことに気づき始めている」と語った。
また、クリアブリッジ・インベストメンツの経済・市場戦略責任者ジェフ・シュルツ氏はこの日の上昇について、決算シーズンの「好調なスタート」に対する楽観的な見方と、米イラン問題の解決に向けた進展への期待が背景にあるとし、「エネルギー市場、ひいては米国経済にとって非常に良い展開となるだろう」と述べた。
ホワイトハウスのレビット報道官は15日、記者団に対し、イランとの第2回協議に関する話し合いは継続中で、建設的だと述べたが、米国がイランとの停戦延長を要請したとの報道は事実無根だとした。
米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)(BAC.N), opens new tabは1.8%上昇。15日発表した第1・四半期決算が、市場取引の活発化やM&A(合併・買収)の回復を追い風に増益となった。モルガン・スタンレー(MS.N), opens new tabは4.5%高。第1・四半期の利益が市場予想を上回った。S&P500金融指数(.SPSY), opens new tabは両行の上昇に支援され、0.8%高となった。S&P500の主要11業種で上昇率トップは情報技術(.SPLRCT), opens new tabの2.08%高だった。ソフトウエア株が大きな押し上げ要因となり、ソフトウエア・サービス指数(.SPLRCIS), opens new tabは4.3%上昇、3日連続の上げとなった。半導体大手ブロードコム(AVGO.O), opens new tabは4.2%上昇。同社とメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは14日、複数世代にわたるカスタム人工知能(AI)チップ(特定の企業や用途に最適化する目的で専用設計された半導体)の共同開発・生産するための協力を強化することに合意した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。ナスダックでも1.47対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は186億6000万株。直近20営業日の平均は191億8000万株。
*本文第4段落目の「売り場」を「買い場」に訂正しました
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