澄み切った歌声を響かせる、純心中学校・純心女子高校音楽部の生徒たち。

5月に控える大舞台に向けて、練習に励んでいます。

【NIB news every. 2026年3月26日放送より】

長崎市の純心中学校・純心女子高校音楽部。

去年の九州合唱コンクールで、銅賞にも輝いた強豪です。

前身の「長崎純心高等女学校」時代、原爆によって214人の生徒が犠牲となっていて、毎年8月9日の平和祈念式典では、音楽部の生徒を中心に『千羽鶴』という楽曲を披露しています。

この『千羽鶴』をきっかけに、5月に共演するのが…

アメリカの名門・ハーバード大学の学生で構成される「ハーバード・ラドクリフ管弦楽団」です。

おととし、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の活動に心を動かされ、41年ぶりの日本公演が決定。

式典での『千羽鶴』の合唱を知り、音楽部との共演を提案しました。

去年12月には、楽団で音楽監督と指揮者を務めるフェデリコ・コルテーゼさんが音楽部を訪問。

部員たちは歌声を披露したほか、コルテーゼさんに音楽に関する質問をするなど交流を深めました。

(音楽部 藤川 陽菜さん)
「指揮者の方が優しくて、音楽についての思いが伝わる方だったので、そういう人の思いに応えられる歌を届けたいと思った」

本番に向けて部員たちが取り組んでいるのが、歌詞の解釈です。

この日のテーマとなったのは2番の歌詞に出てくる折り紙の「色」。

(音楽部顧問 谷川 聖 教諭)
「なんで紫の紙を選んで折ったんだろうというのを考えてほしい」

あらかじめ調べてきた色の持つ意味を、それぞれ発表します。

(部員)
「尊敬」「上品」「癒やし」

(音楽部顧問 谷川 聖 教諭)
「今回はオーケストラが海外の方。もしかしたらお客さんにもいるかもしれない。言葉はわからないから何で伝えられる?」

(部員)
「気持ち」「表情」

海外のオーケストラとの初めての共演。

言葉の違いを越えて、思いを一つにするために、みんなで歌詞を読み解き、歌への理解を深めます。

(音楽部 今市屋 寧々 部長)
「海外の方との共演が初めてなので少し緊張もあるが、純心は被爆校なので世界に平和を届けられるように、感情や表現を乗せて楽しく歌えたら」

(音楽部 藤川 陽菜さん)
「聞いてくださる方に千羽鶴の平和へのメッセージや、合唱の温かさが伝わったらうれしい」

被爆から81年の今年。

原爆の悲しみや平和への願いを、これからも世界に伝えるために、日本とアメリカのハーモニーを長崎から発信します。

長崎公演は、長崎市のベネックス長崎ブリックホールで5月23日に開かれます。

チケットは各種プレイガイドで販売中です。

詳しくは、ハーバード・ラドクリフ管弦楽団日本公演の公式ホームページでご確認ください。