北極圏防衛強化の必要性共有、デンマークとフランス両首脳

写真はマクロン仏大統領とデンマークのフレデリクセン首相。フランス大統領府(エリゼ宮)で28日撮影。REUTERS/Gonzalo Fuentes

[パリ 28日 ロイター] – デンマークのフレデリクセン首相とグリーンランド自治政府のニールセン首相は28日、フランスを訪問し、マクロン大統領と会談した。マクロン氏は、ロシアや中国の動きを踏まえ、北極圏の防衛強化が必要だとの見解を共有しているとし、北大西洋条約機構(NATO)による警戒や活動の強化も支持すると述べた。グリーンランドを巡っては、トランプ米大統領が領有への意欲を引き続き示している。

共同記者会見でフレデリクセン氏は、危機によって欧州の大半が認識を共有していることが示され、欧州諸国への追加関税の考えなどを含むトランプ氏の要求に団結して抵抗できたと述べた。世界秩序が一変したと指摘し、欧州の強化が重要だとしつつも、「ウクライナでロシアに勝利を許せば、進撃が続く」として欧米の結束を訴えた。

ニールセン氏はパリ政治学院で、攻撃を強めるロシアに対し地域の監視と安全保障を強化するために、さらなる取り組みが必要だとの見解を示した。米国との協議では「何らかの合意を望むものの、越えてはならない一線がある」と述べたものの、詳細には踏み込まなかった。「深刻な圧力にさらされており、外部からの圧力に抵抗しようとしている」と話した。

フレデリクセン氏とニールセン氏は27日にドイツを訪問し、
メルツ首相と会談した。

トランプ氏のグリーンランドを巡る要求で、NATO内の結束に溝が生じており、欧州は米国への依存軽減に向けた動きを加速させている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab