
コスタEU大統領。1月27日、インド・ニューデリーで撮影。REUTERS/Altaf Hussain/File Photo
[ハノイ 28日 ロイター] – 欧州連合(EU)とベトナムは、重要鉱物、半導体、インフラ分野で貿易と投資を促進する。コスタEU大統領のベトナム訪問に合わせて出される見通しの共同声明案で分かった。
コスタ氏は29日にハノイでベトナム政府首脳と会談する予定。双方は外交関係を米国、中国、ロシアと同様の最高レベルに格上げする。
ベトナムには、レアアース(希土類)、ガリウムの鉱床があるが、技術力が障害となりほとんど手つかずの状態にある。防衛や電子機器に使用されるタングステンの主要な供給国でもあり、西側諸国は中国が触手を伸ばすことを警戒している。
共同声明案は、重要鉱物分野で緊密に協力し「持続可能な採掘と加工を支援する商品、サービス、技術における貿易と投資」を促進すると表明。
サプライチェーンなどの協力深化に関し、半導体を優先分野に挙げた。ベトナムにはインテル(INTC.O), opens new tabやアムコー・テクノロジー(AMKR.O), opens new tabなどが進出し、半導体のパッケージングや組み立てが行われている。
5Gや衛星通信を挙げて「信頼できる通信インフラ」での協力拡大も優先事項とした。
安全保障面の協力を強化し、EUが「機密性のない技術やノウハウ」の移転を検討するとしている。
EU諸国が鉄道を含むベトナムのインフラへの投資にも関心を示しているとしている。
<米中ロをけん制>
コスタ氏は、ベトナム国営通信が28日公表した寄稿で、「威圧的な貿易慣行」と「主権と国際法への挑戦」に警告を発した。
声明案は、「ルールに基づく国際秩序」と世界貿易機関(WTO)強化への支持を再確認した。
また、「領土の一体性」の尊重を主張し、ベトナムの長年の緊密なパートナーであるロシアが侵攻を続けている「ウクライナの公正で持続可能な平和」を訴えた。さらにベトナムが中国と領有権で対立する南シナ海の安定を求め、海洋安全保障協力の深化を検討することで合意したと述べた。
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