公開日時 2025年12月16日 05:00

沖縄との交流深化期待 大学学長・キャトリーヌさん
ニューカレドニア/キャトリーヌ・リスさん

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琉球新報朝刊

 ニューカレドニアの大学は、タヒチとともにあった太平洋フランス大学から独立して1999年にニューカレドニア大学と改めた。大学はニューカレドニアの若者たちの高等教育機関として身近な存在だ。2021年に学長となったキャトリーヌ・リスさんは今年8月に再選され2期目を務める。
 フランス・ロレーヌ地方出身のキャトリーヌさんは国境沿いのメッスの生まれ。国際色豊かな環境で育ったために子どもの頃から海外に興味を持った。ストラスブールの大学を皮切りにオランダやフランスの大学で学び、リヨン大学で経済の博士号と研究指導資格を取得。2003年、就職活動の折、写真で見たニューカレドニアの美しさに魅了され応募した。
 2000年にニューカレドニアはヌメア協定が結ばれ、新しい国をつくる機運が盛り上がり活気にあふれていた。経済状態も現在とは比較にならないほど良く、多くのプロジェクトが立ち上げられた。このような状況下でキャトリーヌさんもすぐに責任ある要職に就いた。教育課程部、研究ラボなどの責任者となり技術研究所、学生企業支援ネットワークなどを立ち上げた。
 当初は2~3年のつもりの滞在が、ニューカレドニアの若者の未来をつくる一員となり、本格的に腰を据えた。
 2000年の九州・沖縄サミット以降、太平洋地区の大学間の交流も活発になり、琉球大学との交流も始まった。00年代は琉球大学の日系人研究者が訪れたり、こちらの日本語学習者が琉大に留学したりした。その後、ニューカレドニアの県系人の存在が注目されるようになったり日本ブームが起こったりして、大学の語学科に英語・日本語専科が設置された。
 キャトリーヌさんが希望する沖縄との交流は二つある。一つは「沖縄とニューカレドニアは似たような環境にあるので研究部門で交流したい」と考えている。もう一つは学生の交流で「沖縄の学生を研修生として受け入れたい」と願う。さまざまな文化や活動を通じて交流を活性化していきたいと考えている。大学は留学生が安心して学生生活が送れるような最高のコンディションで受け入れる用意があるという。(山田由美子通信員)

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