[モスクワ 3日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領とトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使が2日、モスクワで会談し、ウクライナ和平案について協議した。会談は深夜まで約5時間に及んだが、妥協には至らなかった。ロシア大統領府が3日発表した。

米国からはトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏も出席。ロシア側からはドミトリエフ特使と大統領府のウシャコフ補佐官が参加した。

ウシャコフ氏は会談後の記者会見で「まだ妥協点は見つかっていない」とし、取り組むべき課題が多くあると述べた。プーチン氏が米国の提案の一部に否定的な反応を示したという。

協議は建設的で、米ロの経済協力に大きなチャンスがあるとする一方、米ロ首脳間の会談は現時点では計画されていないと述べた。 もっと見る

会談では「領土問題」が議題になり、ウシャコフ氏は「米国案には、ある程度受け入れられそうなものもあるが、議論が必要だ」とした上で、「作業は継続する」と述べた。

プーチン氏と米特使の会談終了、「生産的」とロシア高官

写真はプーチン大統領と米政権のウィットコフ中東担当特使、トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏らの会談風景。12月2日、モスクワで代表撮影。Sputnik提供。REUTERS

プーチン氏は会談の冒頭、ウィットコフ氏とクシュナー氏に「お会いできてうれしい」と述べ、両氏を歓迎。ウィットコフ氏は会談前にクシュナー氏とドミトリエフ氏と共にモスクワの「赤の広場」を散策したことに言及し、モスクワは「素晴らしい街だ」とプーチン氏に伝えた。 もっと見る

トランプ氏は2日、ホワイトハウスでの閣議で「われわれのスタッフは現在ロシアに赴き、事態を収拾できるか確認している」とし、「決して容易な状況ではない。まさに混乱状況だ」と述べていた。

これまでの和平交渉では、ロシアが完全に掌握していない東部ドンバス地域全域を要求しており、協議が難航している。また、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に加盟させないという誓約のほか、ウクライナ軍の規模縮小も求めている。

先月明らかになった米国による28項目の和平案にはロシアの主要な要求が盛り込まれたが、欧州各国はその後修正案を提示していた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、訪問先のアイルランドの首都ダブリンで、和平を巡る取り組みについて、米国が解決に関心を示し、交渉が迅速に進展していることを踏まえ、幾分か楽観的な見方を持っていると述べた。 もっと見る

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