【写真を見る】29年連続日本一に“黄信号”生鮮カツオ水揚げ7分の1に激減 海でいったい何が起きているのか!? 宮城・気仙沼市

22日朝の気仙沼漁港。7隻の一本釣り船がカツオを水揚げしました。しかし、水揚げ量はわずか85トン。例年9月は200トンを超える日もあり低調な状況が続いています。

第38日昇丸 岡本茂漁労長:
「カツオがいないし餌もない、厳しい状況。数量が取れない、困った話」

また、例年ならこの時期は脂が乗った3キロ程度の「戻りガツオ」がとれますが今シーズンは小型が中心だといいます。

第38日昇丸 岡本茂漁労長:
「サイズも例年の半分、1キロ台の魚ばかり。まだ諦めたわけではない、出てくるのを期待して漁をしている」

■水揚げ量7分の1に激減

気仙沼漁協によりますと、気仙沼港の今年5月から21日までの生鮮カツオの水揚げ量は4005トン。去年の同じ時期の2万7709トンに比べ7分の1に激減しています。一方、首位を走る千葉の勝浦港は6639トンで気仙沼港に2634トンの差をつけています。

仲買人:
「30数年、仲買人をしているが想定外も想定外。こういう事態になるとは思わなかった。我々にとっては死活問題」

カツオ漁の不振は地元の水産加工会社にも影響を及ぼしています。気仙沼市唐桑町にある「マルヤマ」は「手火山(てびやま)式」と呼ばれる伝統的な製法でかつお節づくりをしています。「手火山式」はカツオを入れたせいろを炉でいぶす製法で、職人が手をかざして火加減を確かめることが名前の由来です。

マルヤマ 熊谷智範代表取締役:
「こっちとこれを比べると、こっちが火が弱いので、移動させながら全体の火を調整していきます」

いぶした後は天日干しで自然乾燥させ、さらに半年かけて熟成させるため、完成まで10ヵ月から1年かかります。今シーズンは原料となるカツオの仕入れに苦労し、生産量は例年の半分程度にとどまる見込みだといいます。

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