中国の董軍国防相は18日、安全保障に関する国際会議「香山フォーラム」で演説し、台湾問題を巡り「外部の干渉」を改めてけん制した。米国を念頭に「いじめ行為」に対する批判も展開した。

  董氏は、台湾を中国から正式に分離しようとする試みには反対すると重ねて表明。第2次大戦の原因として覇権主義と拡張主義を挙げた上で、「歴史の教訓を心に刻み、偽装された覇権の論理やいじめ行為を見抜き、断固抵抗しなければならない」と主張。「台湾独立に向けたいかなる分裂の企ても決して許さない」と強調した。

  同氏は中国が掲げる多国間安全保障の構想で特に途上国からの支持を集めることに重点を置いた。

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香山フォーラムで演説する董軍国防相(9月18日)

Photographer: Greg Baker/AFP/Getty Images

  董国防相は既存の国際秩序を覆そうとしているわけではないと述べたが、中国軍は地域内で主張を強めている。16日には、南シナ海で係争中のスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近で中国とフィリピンの船舶が衝突し、中国海警局の船が放水するなど、長年続く領有権争いの中で緊張が高まっている。

  董氏は、この海域における行動規範の策定に向けた協議を加速させる意向を示したが、関係国との話し合いに進展は見られず、成果は乏しいままだ。

  また、同氏は米国とその同盟国が実施している「航行の自由作戦」について、国際関係の「基本規範」に対する挑戦だと非難した。

原題:China’s Defense Minister Warns on Taiwan, Condemns ‘Bullying’(抜粋)

— 取材協力 Lucille Liu and Josh Xiao

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