公開日時 2025年08月28日 15:56更新日時 2025年08月29日 00:26
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ロシア軍の攻撃により破壊された建物で活動する消防関係者=28日、ウクライナの首都キーウ(AP=共同)
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共同通信
【キーウ共同】ロシア軍は27日深夜から28日朝にかけて、ウクライナの首都キーウをミサイルや無人機で大規模攻撃した。市当局によると、子ども4人を含む19人が死亡した。犠牲者はさらに増える可能性がある。市内の在ウクライナ欧州連合(EU)代表部や英国の文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」の建物も損傷。欧米諸国から非難の声が相次いだ。
キーウへの攻撃としては、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が15日に米アラスカ州で会談して以降、最大規模。米国のケロッグ・ウクライナ担当特使はX(旧ツイッター)で「トランプ氏が追求する和平を脅かす」と批判。米国が仲介する和平交渉にも影響しそうだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアは交渉ではなく、ミサイル攻撃を選んだ。停戦と外交を求めてきた世界中の人々に対する明確な回答だ」と非難した。
EUのフォンデアライエン欧州委員長は28日、ゼレンスキー、トランプ両氏と相次いで電話で会談後、Xに「プーチンは交渉の場に出てこなければならない」と投稿し、ウクライナとの首脳会談に後ろ向きなロシアを批判。和平実現に向けた関与と支援を惜しまない姿勢を強調した。
市内の5階建ての集合住宅にはミサイルが直撃した。建物の一部がえぐられたような形で崩落。近所に住むイリーナさんは「ウクライナを降伏させるための脅しを続けている。それがロシアの狙いだ」と憤った。
フォンデアライエン氏によると、代表部の近くにミサイル2発が着弾。衝撃波で窓が割れたり天井のパネルが落ちたりした。フォンデアライエン氏は「激怒している」と述べた。
ウクライナ空軍によると、ロシアはウクライナ全土への攻撃に、無人機約600機、弾道ミサイル約10発、巡航ミサイル20発を使用した。ロシア国防省は28日、ウクライナの軍事産業施設や軍用飛行場に対して極超音速ミサイル「キンジャル」や無人機で攻撃したと発表した。