公開日時 2025年07月10日 05:00更新日時 2025年07月10日 07:24
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陸上自衛隊の佐賀駐屯地に到着し、報道陣に公開された輸送機V22オスプレイ=9日午後、佐賀市
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琉球新報朝刊
陸上自衛隊は9日、佐賀駐屯地(佐賀市)を開設し、輸送機V22オスプレイの配備を始めた。九州、沖縄の防衛力を強化する「南西シフト」の一環で、8月中旬までに暫定配備先だった木更津駐屯地(千葉県)から全17機が移駐する予定。オスプレイは死亡事故などが相次いでいる。防衛省は「安全性を確認している」と説明するが、懸念は根強い。

陸自によると、佐賀駐屯地は隣接する佐賀空港の滑走路を使う。隊員数は約420人。目達原駐屯地(佐賀県)のヘリコプター約50機も移す。主任務は離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県)の輸送で、今後連携訓練に取り組む。
佐賀駐屯地には9日午前、経由地の高遊原分屯地(熊本県)から1機が到着した。同日、開設式を開催。西部方面総監の荒井正芳陸将は訓示で、中国やロシアなどの活動の活発化に触れ「九州、沖縄の防衛の重要性は年々高まっている。佐賀駐屯地は戦略的に極めて重要だ」と述べた。駐屯地の正門前では配備に反対する市民らが抗議活動をした。
石破茂首相は9日、参院選の応援のため入った佐賀市で演説し、オスプレイ配備について「日本の安全、災害の救援態勢は格段に上がる」と意義を強調した。佐賀県の山口祥義知事は取材に「安全な運用がなされるよう注視していく」と述べた。2018年8月に佐賀県が配備を受け入れた。
オスプレイを巡っては16年12月、名護市沖で米海兵隊機が不時着して大破したほか、23年11月には米空軍機が鹿児島県・屋久島沖で墜落して8人が死亡。陸自機も昨年10月、与那国駐屯地で損傷事故を起こした。
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