米フォード・モーターは、メキシコで生産する車種の表示価格を最大2000ドル(約28万7000円)引き上げる。ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は先に、トランプ大統領による25%の自動車関税に競合他社がどう反応するかを見極めるため、価格を据え置く考えを示していた。
ブルームバーグ・ニュースが確認した販売店向けの社内文書によれば、値上げは今月2日付で、新規に製造されたコンパクトピックアップ「マーベリック」とコンパクトSUV(スポーツタイプ多目的車)「ブロンコ・スポーツ」、電気自動車(EV)「マスタング・マッハE」が対象。
フォードの広報担当はこの値上げを認め、例年実施する年央の価格調整に加え、関税も一部影響したと説明。その上で、関税のコストを全て顧客に転嫁しているわけではないとしたほか、現在販売店に在庫としてある車両には今回の値上げは適用されないと述べた。
ファーリーCEOは先週、トランプ氏による関税に競合他社がどう反応するかを見極めるまで、フォードは値上げを見合わせると述べていた。
ファーリー氏は4月30日、ケンタッキー州のトラック工場で記者団に対し「競合他社の動向を注視する必要がある。それが鍵だ」と発言。関税によりライバルは1台当たり5000-1万ドルのコスト増に直面しているとしつつ、「彼らはそのコストを吸収するのか、それとも顧客に転嫁するのか。それは大きな決断になる。価格設定に関する決定は競争上の決定だからだ」と述べていた。
原題:Ford Raises Prices on Mexico-Made Models by as Much as $2,000(抜粋)
