【写真でみる】脱アメリカの「デンマーク・モデル」とは

■「ここで榴弾砲を作っているなら我々が他の国から買って持ってこなくてもいいんじゃないか」

ヨーロッパの国々が今ウクライナのために進めていること…。それはアメリカがウクライナから手を引いたときのことを念頭において考案された新しい軍事支援の形だ。既に去年11月、ゼレンスキー大統領の口からその言葉は発せられていた。

ゼレンスキー大統領
「私たちはウクライナにおいて“デンマーク・モデル”という防衛産業発展モデルを構築した」

この発言をした会見でゼレンスキー氏の隣にいたのはデンマークのフレデリクセン首相だ。
果たして“デンマーク・モデル”とは…。
武器や弾薬を供給する従来の軍事支援とは違い、ウクライナの防衛産業に資金提供することで、ウクライナの兵器生産を増強するというシステムだ。

■“デンマーク・モデル”なら同じ武器を半額で作れる

脱アメリカの軍事支援としてEUはこの“デンマーク・モデル”に期待している。
既にEU各国で14億ユーロ(2270億円)を拠出しているが、その額はこれから大きく伸びるだろう。実は、このモデル最大の強みはコストにあった…。
ウクライナ在住のEU大使はこの支援形態は、実はウクライナに適していると語る。

駐ウクライナEU大使 カタリナ・マテルノヴァ氏
「ウクライナは伝統的に非常に技術が進んだ国で、ソ連時代には多くの兵器が製造されていた。今もウクライナには軍事兵器を製造するためのとても大きな能力や余力がある。1年前、ウクライナの兵器工場をデンマークの防衛大臣が訪れた際、『ここで榴弾砲を作っているなら我々が他の国から買って持ってこなくてもいいんじゃないか』と言ったのが“デンマーク・モデル”の始まり…ウクライナは西側諸国よりも安く早く武器を作ることができる。私も10か所ほどのドローン工場を訪れたが、どこも3交代制で24時間稼働していた。現地で生産すれば輸送コストも削減できる…」

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