ウクライナ陸軍第24独立機械化旅団の兵士が手にしているのはシャヘドなどの敵のドローンを高速で迎撃する低コストFPVドローン「P1-Sun」だ(写真:ロイター/アフロ)

 2026年、ウクライナの前線取材で見えてきたのは、ドローンは新たなフェーズへと移行したことだった。

 偵察型、爆撃型(爆弾を積んで落とし戻ってくる)、自爆型FPV(一人称視点)など様々なドローンが使われているが、それらは「普及」の段階を過ぎた。現在は「多様化」と「発展」の段階にある。

 前線はもはやドローン同士の戦場だ。そして、その背後には新しい戦争に対応するための工夫と競争がある。特に変化が著しいのは自爆型FPVドローン(以降FPV)だ。

「3カ月後、どんなドローンが残っているか分からない」

「ドローンの変化の速度は増している」

「以前は半年ごとに技術革新が起こるような感覚だったが、今は3カ月たったら状況が変わっている」

 ウクライナのドローン工房で技師をしている兵士はそう語った。毎日のように現場から改良や不具合の修正依頼が来る。また、ロシア側も同じように常に改良を重ね、新たなドローンを編み出している。

「しょっちゅう見たこともないドローンが飛んできたという報告を受ける。あるものは残り、あるものは一度しか報告されず消えていく。3カ月後にどんなドローンが残っているか分からない」

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