習近平国家主席は14日から18日にかけて、ベトナム、マレーシア、カンボジアを歴訪しますが、14日、最初の訪問国・ベトナムの首都・ハノイに到着しました。

中国外務省によりますと、習近平国家主席は14日午後、ベトナムの最高指導者である共産党のトー・ラム書記長と会談しました。

会談で、習近平国家主席は「両国は共に一方的ないじめに反対し、グローバルな自由貿易体制やサプライチェーンの安定を守らなければならない」と相互関税を課すアメリカに対して協力して対応していく必要性を強調しました。

また、「中国の巨大な市場はベトナムに対して開かれている」と中国への輸出拡大を歓迎する姿勢を示したということです。

これに対して、トー・ラム書記長は「二国間協力のレベルを高め経済や貿易などの分野で、より多くの成果を生み出すことを期待している」として、経済協力を強化する姿勢を示したうえで、「中国側と多国間主義や国際貿易のルールを守っていくことを希望する」と応じたということです。

会談に先立ち、習近平国家主席はベトナムのメディアに「関税戦争に勝者はなく、多国間貿易システムを維持することが重要だ」と寄稿しました。

ASEAN=東南アジア諸国連合は、中国にとって、この5年間アメリカを抜いて最大の貿易相手であり、ベトナムはASEANのなかでも最も貿易額が多い国です。

アメリカのトランプ政権は中国からの迂回輸出を防ぐため、ベトナムに46%、カンボジアに49%の相互関税を課しており、中国としては、今回の訪問で経済関係を強化するとともに、アメリカにともに対抗する姿勢をアピールする狙いもあります。

一方、ベトナム国営メディアによりますと、トー・ラム共産党書記長は会談で、中国との関係の発展がベトナムの外交政策における最優先事項だとの認識を示しました。

ラム書記長は「よりバランスの取れた貿易、より質の高い投資を促進する」としたうえで、両国の戦略的な交流を維持するとともに、防衛や安全保障などの分野での協力を強化する考えも示しています。

TBSテレビ

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