ネットフリックスの人気番組で有名になった著名シェフ、ペク・ジョンウォン氏が創業したレストランチェーン「ザボーン・コリア」が韓国で株式上場する。同社の新規株式公開(IPO)でペク氏の持ち分の評価額は1億8000万ドル(約273億円)に上る可能性があり、低迷する韓国IPO市場を活性化させそうだ。

  韓国の投資銀行関係者らは、30年前にペク・ジョンウォン氏が創業した同チェーンのIPOについて、韓国のフード業界への投資を目指す投資家を呼び込むと期待している。

  募集時の仮条件上限を基にすると、今回のIPOでは最大840億ウォン(約91億円)を調達する可能性があり、同社の企業価値は最高4050億ウォンに上る見込み。比較的小規模な案件ではあるが、韓国の外食産業に直接投資できる貴重な機会となる。

  韓国のゴードン・ラムゼイ氏と称されるペク氏は最近、ネットフリックスの番組「白と黒のスプーン~料理階級戦争~」に出演した。同番組はネットフリックスの非英語タイトルを対象とした世界週間テレビチャートで首位に輝いた。

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  今回のIPOはまた、Kカルチャーブームで韓国料理が海外で人気を集めている絶妙なタイミングで実施される。そのため価格決定を前に同社のIPOには関心が高まっている。

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「料理階級戦争」のペク・ジョンウォン氏(左)とアン・ソンジェ氏

Source:Netflix

 

  ペク氏(58)はさまざまな料理番組への出演を増やし、徐々に知名度を高めてきた。家庭で再現できる簡単なレシピから、地元料理を求めて海外を旅するコンテンツまで、食をテーマにした動画のユーチューブ配信も手掛けており、同氏のチャンネル登録者数は660万人に上る。

  目論見書によると、IPO価格の仮条件は1株当たり2万3000ウォンから2万8000ウォン。調達資金は新メニューやブランドの開発、他社への出資や企業の合併・買収(M&A)に充てるという。

  1994年創業の同チェーンは、手頃な価格のメニューとカジュアルなダイニング体験を提供。「New Maul Restaurant」や「Hong Kong Banjum」、「Paik’s Coffee」など約25のブランドを所有し、約2900店舗を展開している。

  同社の株式公開は、低迷を続ける韓国のIPO市場と、世界最低レベルのパフォーマンスとなっている同国株式市場にとって朗報となる。韓国で今年実施されたIPOは総額12億3000万ドルと、2023年全体を上回るが、21年の152億ドルには及ばない。

 

 

原題:Celebrity Chef Poised for $180 Million Windfall on Korea IPO (1)(抜粋)

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