トランプ米大統領は3月31日、ロシアとウクライナの停戦交渉を巡り、ロシアのプーチン大統領が合意を「やり遂げる」と確信していると述べた。同時にウクライナが米国との経済協定について再交渉を試みていると非難した。
大統領執務室で、プーチン氏が停戦合意を「やり遂げることを確認したいし、やり遂げると思っている」と発言。ロシア産石油に対する「二次的な関税」を望んでいないが、プーチン氏が「仕事をしていない」と判断されれば、課すことになるだろうと語った。

トランプ氏はウクライナ紛争の停戦交渉を巡り、プーチン氏が停戦合意を完全に順守すると確信していると述べた。
Source: Bloomberg
これに先立ち、トランプ氏はNBCニュースとの電話インタビューで、ウクライナ問題を巡るプーチン氏の最近の発言に「頭にきている」と述べ、停戦が成立しない場合にはロシアの石油を対象に「二次的な関税」を検討すると発言。プーチン氏に対するトランプ氏のこれまでの批判的な発言の中で最も強いものとなった。
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だが、31日にはトランプ氏は怒りの矛先をウクライナのゼレンスキー大統領へと向け直した。ウクライナが新たな条件を求めているとの報道を読んだだけだと認めた上で、「北大西洋条約機構(NATO)か、それに匹敵する何かに加盟する場合にのみ、取引に応じるとウクライナ側が言っていると聞いた」とし、加盟は交渉の対象にはならず、ロシア側も受け入れないだろうと述べた。
トランプ氏は以前、ウクライナのNATO加盟が最終的な停戦合意に含まれることはあり得ないと述べていた。
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ロシアは世界三大産油国の一つであり、米国がロシア産石油の輸入に何かしらの措置を実施すれば、石油市場に広範囲にわたる影響が及び、米国のインフレ圧力が高まる可能性がある。
プーチン氏に対するトランプ氏の厳しい発言により、原油価格は31日に上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は31日終盤で71.48ドルに上昇した。今月には60ドル台半ばを付ける場面があった。
原題:Trump Says Putin Will ‘Follow Through,’ Rebuffs Ukraine on Deal(抜粋)
