トランプ米大統領が先週署名した大統領令について、図書館員らが警鐘を鳴らしている。全米の図書館や博物館が連邦政府から資金支援を受ける上で主要な役割を果たす「博物館・図書館サービス機構」(IMLS)の解体につながる可能性があるためだ。

  大統領令ではIMLSを含む複数の機関を「不要」とし、政府効率化の名目で運営および職員の削減を検討するとしている。対象には、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のようなグローバルメディアグループを支援する機関などが含まれる。

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  米国図書館協会は15日に公表した声明で、政権が「最も愛され信頼されている米国の機構を根こそぎ切り捨てようとしている」と警告。「その損失を最も痛感するのは地方のコミュニティーに住む人々だ」と指摘した。

  地方の図書館は、連邦政府の資金支援やコミュニティーに情報を提供するプログラムに依存している場合が多い。

  トランプ政権の労働副長官に任命されたゾンダーリング氏は先週、IMLSのディレクター代行として就任を宣誓。IMLS職員を代表する労組がブルームバーグに送付した発表資料によると、ゾンダーリング氏は職員への電子メールで「米国の例外主義と愛国心に対する次世代の認識を育む上での図書館や博物館の重要性」を強調したという。

  同労組は「IMLSの使命継続のため、ゾンダーリング氏と誠意を持って協力していくことを望んでいる」としている。

  IMLSの職員は自身の雇用状況について明確に説明されていない。

  IMLSは1996年、博物館図書館サービス法に基づき設立。研究開発やリーダーシップ育成など、さまざまなプログラムや技術向上に向け助成金を提供している。2024年度は2億6670万ドル(約400億円)が割り当てられていた。

原題:Libraries Warn They Could Be ‘Cut off at the Knees’ by DOGE (1)(抜粋)

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