日本ではスマホ法が2025年12月18日に施行され、AndroidスマートフォンやiPhoneで「チョイススクリーン」と呼ばれるデフォルトブラウザの選択画面が表示されるようになりました。同様の仕組みはEUなどでも採用されており、EUではブラウザ選択画面ですでに600万人以上のユーザーがFirefoxを選択していることが明らかになっています。

Six Million Selections Later: How the DMA Is Giving People Browser Choice – Open Policy & Advocacy
https://blog.mozilla.org/netpolicy/2026/05/11/six-million-selections-later-how-the-dma-is-giving-people-browser-choice/

チョイススクリーンはスマートフォンの初回起動時などに表示されるデフォルトブラウザ選択画面です。iPhoneでのチョイススクリーンの実例が以下。デフォルトブラウザとして選択したブラウザは各種アプリでリンクをタップした際に起動するブラウザとして設定されます。


チョイススクリーンの登場以前はiPhoneならSafari、AndroidスマートフォンならChromeなどのメーカー指定のブラウザがデフォルトブラウザとして設定されていました。これまでも自分でデフォルトブラウザの設定を変更することはできましたが、チョイススクリーンの登場によって幅広いユーザーがメーカー指定以外のブラウザの存在に気付いて設定を変更できるようになったというわけです。

チョイススクリーンと同様のデフォルトブラウザ選択画面はEUでもEUデジタル市場法(DMA)の一部として導入されています。Firefoxの開発元であるMozillaによると、DMAのデフォルトブラウザ選択画面でFirefoxが選択された回数は累計600万回以上に達するとのこと。これは10秒に1回選択されている計算になるそうです。選択画面経由でFirefoxを選んだユーザーは定着率が高いのも特徴で、通常の手段と比べて5倍に向上しているとのこと。

以下のグラフは横軸が「時期」、縦軸が「DMAによってスマートフォンにデフォルトブラウザ選択画面が導入された時期を100%とした場合のFirefoxデイリーアクティブユーザー数の割合」を示し、青色の線がEU圏内ユーザー数推移、黒色の線がEU圏外のユーザー数推移を表しています。iPhoneの場合、選択画面導入によってFirefoxのEU圏内のデイリーアクティブユーザー数が113%も増加しました。


一方で、Androidの場合はEU圏外のデイリーアクティブユーザー数は12%の増加にとどまりました。これは、AndroidではFirefoxの利用者がもともと多かったことなどが影響していると考えられています。


Mozillaはユーザーのブラウザ選択肢の拡大を喜びつつ、「EU圏内の約3億1000万台のデスクトップPCとノートPCには同等の選択肢が与えられていない」と述べ、さらなる対策の必要性を訴えています。

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